東武東上線 電車旅
HOME > ぶらり電車旅 > 東武東上線
 
池袋駅、8つの路線が乗り入れる日本No.2のターミナル。
東口に西武、西口に東武という東西が交錯して変な感じ。その東武デパートの1階部分から発車する東武東上線 志木行各停に乗車、下赤塚まで行きました。
   
東武東上線 下赤塚駅 界隈

東京大仏
大仏といえば奈良・鎌倉を思い浮かべますが、東京大仏だって負けてはいません。

東京大仏のあるお寺、正式には「赤塚山(せきちょうざん)乗蓮寺」といいます。
お寺は高台にありますが、樹木の茂りで大仏は見えません。石段を登って山門をくぐると広い境内に、まず目に飛び込むのが立派な本堂。
 
はて大仏はと数歩前へ歩み出ると、右手にで〜んと座ってこちらを見ておられる。
まずは本堂を参拝し、献香でもと線香を買って大仏に近づくとやはりでかい。そして、黒いというのが印象です。
 
高さ8.2m(座っておられるから座高?)頭部だけでも3m、基壇2m、蓮台2.3mで合計すると12.5mにもなります。
青銅製で重量32tとかなりの大きさで、奈良・鎌倉に次ぎ日本で3番目の高さの青銅製大仏です。
この大仏は昭和52年に完成したものです。
  
この大仏の製造に当たったのは浅草の老舗仏壇店 翠雲堂です。翠雲堂といえば、タレントの山口もえさんの実家と言った方が分かりやすいかも知れませんね。
  
東京大仏があまり知られてないのは、比較的新しいからでしょうか、それとも奈良・鎌倉のように周囲が観光地でなく、定期観光バスのルートでもないのからでしょうか。
 
ここにこんな、というより東京にこんな立派な大仏があったとは。と言うのが初めて参拝に来られた感想でしょう。
正月3が日には多くの人が初詣に参拝し、板橋区随一の賑わいをみせるところです。
 
乗蓮寺は板橋区仲宿62番地(江戸時代の板橋宿)にありましたが、昭和48年(1973)の道路拡張工事に伴い、現在の地に移転しました。
 
創建は室町時代初期で、開山は英蓮社信誉無的和尚(応永14年(1407)入寂)です。
宗派は浄土宗で、開山当初は「孤雲山慶学院乗蓮寺」と言う山号でしたが、後に「慶学山」となり、現在地への移築に際し「赤塚山」と改称されました。
 
天正19年(1591)に徳川家康から十石の朱印地を寄進されています。
寛保3年(1743)4月、八代将軍吉宗が鷹狩を催した際に、雨宿りをしたのが縁で、将軍鷹狩の休所として使用されるようになり、安永8年(1779)御膳所に指定され、境内に御成門と御座所が造営されたと云われています。
 
乗連寺朱印現在も寺宝として三つ葉葵の高蒔絵のお膳が秘蔵されているとのこと。
要所に三つ葉葵の紋が掲げられているのも頷けます。
 
閻魔堂  正面入り口右側にあるお堂の中に、木造彩色の閻魔王座像、脱衣婆坐像が安置されています。

付近には、赤塚植物園や板橋区立美術館・郷土資料館もあり、東上線沿線のお勧めポイントのひとつです。
 

ページの先頭

 
赤塚植物園
東京大仏に来たらぜひ立ち寄りたいのが、この赤塚植物園。閑静な住宅街にぽつんとあるのも珍しい。
この辺一帯の起伏の多い地形をうまく利用した園内には、梅林をはじめとし、自然林(既存樹林)や日本庭園見本園など盛りだくさんです。

正面入口からいちばん奥にある「万葉・薬用園」には、約170種の万葉植物と約50種の薬用植物が植えられています。万葉植物とは万葉集に詠まれた植物のことです。

竹を中心に構成されている日本庭園見本園
季節の花が満開の花壇
有料の大きな植物園とは違い、ゆっくり見学しても1時間もかかりません。でも(社)日本植物園協会の正会員になっています。
入口付近にある管理事務所には図書室まであり、植物に関する図書の閲覧ができるようになっています。また、定員制の植物観察会やコケや小石を使ってビンの中に庭を作る「ボトルガーデン講習会」など色々な講習会・展示会が催されています。
開花情報のテレホンサービスも行っています。

板橋区立 赤塚植物園 
 開開園時間 1月〜11月 9:00〜16:30 12月 9:00〜16:00 無料
 休園日 年末年始(12月28日〜1月4日)  管理舎のみ月曜日(祝祭日の場合は翌日)
 東武東上線 下赤塚駅より徒歩15分
 東京都板橋区赤塚5-17-14 03-3975-9127

ページの先頭へ

HOMEIndex Page
inserted by FC2 system