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3番常泉寺 4番金昌寺 札所3番から再び県道に戻って、右に進むと左手に秩父高篠郵便局と札所4番の案内板が出てくるので、そこを左折して道なりに走ると金昌寺の仁王門が現れる。 |
札所4番の金昌寺は大きな2階建ての仁王門が印象的である。
柱には2mはあろうかという大きな草鞋がかかっている。
「為平成八年百観音報恩開帳記念」として奉納されたもので、奉納者3名の名が記されていた。
仁王像の大きさは秩父霊場No.1で、丈は七尺と言うから約2.1m程だ。
きっちりと阿吽の形相をし、怖いけど立派な金剛力士である。
寺院内への仏敵の進入を防ぐためのガードマン、いや守護神の役目を大いに果たしているといえよう。
仁王門を入ると、本堂へと続く階段と坂道があるが、その両側及び寺域内各所に石仏が立っている。
全部で1,319体だそうだが、内4割ほどが首なし地蔵になっているとのこと。
石仏群 亀之子地蔵江戸時代に寄進されたものらしいが、6割が完全な形で残っているなら良いのではないかと思う。
本堂手前の堂には、亀の背中に乗った「亀之子地蔵」が祀られていた。
この亀の顔が穏やかではない。まるでガメラの様相であった。地蔵菩薩を護る為であろうが、背中に乗っかられて重くてしょうがないとも思える。
金昌寺の本尊は十一面観音だが、ご本尊様より有名なのが本堂外陣に安置されている慈母観音で、「子育て観音」として多くの参詣者を集めているとのこと。
授乳の姿をした慈母観音を見るのは珍しい。よく見るのは、赤ん坊を抱いた立像である。
立像の方は「マリア観音」という名で存在していることがあり、江戸時代のキリシタン禁止令で弾圧を受けた者達が、聖母マリアを投影して偶像化したのが慈母観音といわれ、観音様を拝むのは、実は聖母マリアを拝んでいる...。
というわけ。
納経所は山門の右手にあり、世話人の気さくなおじさんが対応してくれた。
村のおじさん的雰囲気を持っているが、筆運びはなかなかのもの。