第12番 仏道山 野坂寺ぶつどうざん のさかじ通称:白華殿
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11番常楽寺 12番野坂寺 札所11番常楽寺からは、国道299号から国道140号を左折し大滝方面に進み、南小前の信号を左折。 突当ったら右折し、西武秩父線のガードをくぐると40m程先の左手に野坂寺の参道がある。 |
野坂寺は羊山公園のある丘陵地帯の西側にあたる麓にある。
参道は緩やかな登り坂の桜並木になっており、正面に大きな黒塗りの重層楼門造りの山門が見える。
明治末の火災で寺は消失。しかし、この山門だけが類焼を免れたとのこと。
門の中央には3面の顔を持つ「あずかり観音」が、訪れる人を迎え入れる様に外向きに鎮座している。
また、その本堂側にもあずかり観音と背中合わせに仏像が置かれている。
更に花頭窓の中には十王像も安置されている。山門を拝観するだけでも興味深いものがある。
あずかり観音 本堂側 ふれあい観音 十三仏山門を入るとよく手入れされた庭が広がり、向拝へ通じる道の両脇には円筒形に刈込まれたヒバが門のように植えられている。
”立派なヒバですね”の問いかけに、「このヒバの手入れは大変で、何回も脚立を昇り降りして形を確認しながら刈込む」と住職が語っておられた。
まだ新しい感じの残る本堂は、昭和49年(1974)に再建されたもので、中に上がって参拝が出来る。
本堂の賽銭箱左には可愛らしい顔のふれあい観音が安置されており、参拝者を迎えてくれる。
別棟には十三仏が祀られており、弁財天を祀るお堂(右)もある。
野坂寺の花
野坂寺は四季折々の花が鑑賞できる。
庭には鉢植えの花蓮が100以上あり、開花の時期は見事だ。
参道の桜と共に霊場巡り以外の目的でも訪れてみたい寺院である。