第14番 長岳山 今宮坊ぶつどうざん のさかじ
札所本尊
聖観世音菩薩
宗派
 
曹洞宗
ご詠歌
 
昔より 立つとも知らぬ 今宮に
  まいる心は 浄土なるらん
ご真言
 
おん あろりきゃ そわか
所在地
  埼玉県秩父市中町25-12
0494-22-0828
最寄駅
今宮坊観音堂
道のり  
13番慈眼寺 14番今宮坊
札所13番慈眼寺からは、秩父地方庁舎の前を通り秩父地方庁舎(北)の信号を右折。
次の信号を左折、今宮神社の角から2つ目の路地を右折。駐車場は道路を挟んだ右側にある。

参拝メモ

近隣の今宮神社は龍神様を祀る古社で、100mほど離れた場所にある観音堂までが今宮坊の寺域であったらしい。
明治維新の神仏分離令により現在の形になったとのことである。

そもそも今宮坊は、「長岳山正覚院金剛寺」と称し、修験道の本山で有名な京都聖護院の直末寺であったとのこと。
また、金剛寺の末寺には札所18番白道山神戸寺(当時は神戸山長生院)や札所28番橋立堂が属しており、修験道の道場であったという。
その名残が今宮神社に役行者に纏わる伝承としてある。

勢至堂観音堂だが、周囲を住宅で囲まれた狭い敷地に建っていて、屋根に如意宝珠を載せ、三間宝形をした観音堂はシンプルな造りだが、化粧軒が旨くしめている。

観音堂の左奥には勢至菩薩を祀る方1間の小さな勢至堂がある。(右写真)

本尊の聖観世音菩薩は木造漆箔、半跏坐像で像高57.7mm
江戸初期の作である旨案内板に記されていた。
また、観音堂手前には秩父札所では珍しい輪廻塔もある。
納経所
今宮坊堂司が逝去されてからは、十四番護持会が今宮坊を管理しているとの事で、納経所は観音堂のすぐ傍の民家で行っている。





今宮神社
今宮神社のある場所は、古来より霊泉が湧く地として伊邪那岐大神・伊邪那美大神が祀られていた処で、大宝年間(701〜)に役行者が飛来、混淆宗教である修験の教義を流布し、 ここに宮中八神と、観世音菩薩の守護神である八大龍王を祀り、八大宮と呼ぶようになったそうだ。
明治の神仏分離令により、八大宮は今宮神社,今宮観音堂,橋立観音堂に分離されたという。
今宮神社ご朱印今宮神社
ご祭神は伊邪那岐大神・伊邪那美大神・須佐之男大神・八大龍王神など。

今宮神社を参拝し、今宮坊に向かう巡礼者も多いと聞いた。
今宮神社でもご朱印がいただける。


今宮坊ご朱印Memo

今宮神社の境内には、武甲山の伏流水が湧く「青龍の滝」がある。この湧水は環境省の平成名水百選に選定されている。
滝の反対側には「駒つなぎのケヤキ」と呼ばれる龍神木がある。
目通り8.7m、樹高25.4m、樹齢500年余の大欅で、県指定天然記念物である。この木は龍神様の住み処ということになっている。
青龍の滝龍神木





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