第25番 岩谷山 久昌寺いわやさん きゅうしょうじ通称:御手判寺
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24番法泉寺25番久昌寺 札所24番からは、県道72号線を更に南へ進み、巴川橋の信号を右へ、ミューズパーク入口の信号を通過し暫く走ると右手に久那小学校が現れる。 小学校先の信号を右にカーブする方向へ進んだら今度は左カーブが来る。そのカーブが終わったところを右折して久昌寺の駐車場へ。 24番から2.7〜2.8km程の距離なのでおおよそ4〜5分で着く。 |
県道72号線と別れ山沿いの小道を行くと、駐車場の脇に朱色の仁王門が現れる。
仁王門にはこの寺の通称である「御手判寺」の扁額が掛かっている。
秩父札所を開創したとされる十三権者のひとりである性空上人が、閻魔大王から石の手判を授かり、それを久昌寺に納めたものだという伝承があるのだそうだ。
仁王門を入り、ごつごつした岩肌に沿って100m程行くと観音堂がある。
三間四面で周囲に縁を設け、宝珠を載せた宝形屋根に流れ向拝を付けたバランスの良い造りである。
残念なことに、無残に貼られた千社札が、せっかくの観音堂を、まるで朽ち果てた堂宇の様に見せてしまっている。何とも汚い光景である。
堂内には宮殿形の厨子が置かれ、室町時代の作といわれる本尊の聖観世音菩薩像が安置されているという。
観音堂の先には土手があり、その向こうには弁天池が広がっている。
納経所のある本坊へは、この堤を通って行く。
右写真の中央が本堂、その右側の樹木に隠れた部分が納経場。左端が弁天堂である。
納経を済ませ弁天堂をお参りし、今度は弁天池と蓮池の間の堤を通り駐車場へ戻った。
この堤から弁天池に影を落とした観音堂を見るのは、まさに日本画の世界のようで素晴らしい。
納経は住職の奥様が対応してくれた。納経帳への書き入れは見事な筆使いだった。
蓮池ではいくつかの蓮が花を咲かせようとしていた。
今回はここが打ち止めである。
26番から30番までは既に巡っているので、次回はいよいよ31番から34番結願だ。