第30番 瑞龍山 法雲寺ずいりゅうざん ほううんじ
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29番長泉院 30番法雲寺 札所29番長泉寺からは、国道140号を左折し暫く走る。道の駅荒川村入口の信号を左折しすぐの二又を右へ(左へ行くと道の駅)。 暫く線路沿いに走り、谷津川の橋の先を左へ分岐し白久駅に向かう。狭い道だが白久駅前を左折する。 谷津川沿いに上り坂を上がって行くと、旅館谷津川館と30番への分岐が現れるので、 道標に従い右折し更に坂を登って行くと、行止りが法雲寺。 |
法雲寺の寺域は三方を山で囲まれた中にあり、斜面を段状に切開いた場所に、下から駐車場、続いて庫裏・観音堂が建てられている。
先ず駐車場から石段を上がると右手に庫裏・納経所があり、手入れの行き届いた庭へと池が広がっている。
観音堂は、更に石段を上った一番高い位置に建てられていた。
江戸初期には本堂・観音堂・仁王門などが建っていたが、嘉永年間の火災により観音堂のみを残し焼失したという。
観音堂は宝珠を載せた宝形屋根、回廊を廻らせた三間四面の朱塗りの堂宇で、宝珠の下には臨済宗建長寺派の紋である北條鱗が付されている。
札所の中でも古い観音堂の一つだそうだが、朱塗りの堂は、周囲の緑との調和が美しく、古さを感じさせない。
再び石段を降りて庭を鑑賞した。
心字池の周囲は綺麗に刈り込まれたサツキやツツジで覆われている。満開の時期は美しいに違いない。
ツツジの合間には紫陽花も植えられている。
本尊の如意輪観音像は元応元年(1319)、建長寺の道隠禅師が唐より招来したものと伝えられているという。
また、法雲寺の寺宝として市の有形文化財に指定された6枚の「巡礼納札」があるとのこと。
その中には西国・板東・秩父の日本百観音霊場に関する史実の記録を示すものであるという。
天文5年(1536)の納札には下記の彫文がある。
奥州葛西住 赤萩伊豆守平清定
西国・板東秩父百ヶ所巡礼只一人
為 親菩薩 天文五天三月吉日
今回の札所巡りはここで打ち止め。
法雲寺から一気に花園ICを目指し帰路へ。
次回は6番から横瀬地区を巡る予定だ。
このまま次の札所を目指す場合は、32番〜31番と巡った方が便利である。
30番から見て32番は31番へ行く途中にある。
国道140号に出て秩父・長瀞方面を目指す、途中県道43号線との交差点があり、標識の小鹿野へ左折。
長若交差点を左折(標識の行先の書いてない方)して暫く走ると左手に32番法性寺の山門が現れる。