第32番 般若山 法性寺はんにゃさん ほうしょうじ通称:お船観音
札所本尊
聖観世音菩薩
宗派
 
曹洞宗
ご詠歌
 
願わくは 般若の船に 乗りを得ん
  いかなる罪も 浮かぶとぞ聞く
ご真言
 
おん あろりきゃ そわか
所在地
 
埼玉県秩父郡小鹿野町般若2661
0494-75-3200
最寄駅
公式サイト
  札所三十二番 法性寺 
観音堂
道のり  
31番観音院 32番法性寺
札所32番へは30番から31番へ行く途中で先に参拝するのが便利ですが、今回は31番から来た。
国道299号まで戻り、信濃石交差点を鋭角に右折、次の三島交差点を左折し県道209号線を走り、長若交差点を標識に行先の記載が無い方へ右折する。
そのまま道なりに走れば左手に山門が現れる。約20分弱の道のりだ。

参拝メモ

31番観音院からの移動だったが、途中小鹿野町のダリア園に立ち寄った。
仁王門県道を外れ閑静な田舎道を進んでいくと法性寺の山門が見えてくる。

武蔵野札所では見かけるが、秩父札所では唯一の鐘楼門である。
門の両袖には仁王像が安置されている。

ここへ歩いて来るのも大変だが、バスを利用しても不便極まりない。西武秩父駅から西武バス・小鹿野町営バスと乗り継いでくることになる。

山門をくぐると、急な狭い階段が待ち構えている。
石段観音院ほどではないが、傾斜は急である。頑張って登ると、本堂・庫裏が建つ広い平場になっていた。

先ずは本堂に参拝。
鰐口の先の軒下に観音さまが笠をかぶり、櫂を持って船に乗っている姿が描かれた扁額が掲げられている。
法性寺は通称お船観音と呼ばれているが、一つの理由か。

毘沙門堂前方の少し上に舞台造りの観音堂が見える。
本堂前を奥まで進むと、石段があり、先で岩を削り込んだ石段と2経路になっている。
岩の階段は苔生しているのできれいな石段を使った。

観音堂の舞台下に登りつき、今度は脇から階段で回廊に昇る。
観音堂は宝形屋根の三間四面で、向欄を付けた回廊を巡らせた造りになっている。
回廊からの眺望は、山に囲まれているせいかそれ程でもなかった。

子授け地蔵観音堂の裏手には大きくえぐられた様な岩窟があり、中には子授け地蔵を祀ったお堂がある。
霊場と呼ぶのに相応しい雰囲気である。

観音堂の参拝を終え下に降りようとしたら団体さんが上って来た。止む無く苔生した岩の石段を恐る々々降りた。

観音堂と本堂の間には毘沙門天を祀るお堂(写真上)がある。だが、ここをお参りする人は極めて少ない。

お船観音再び本堂前に来ると奥の院への道案内があった。
観音堂の更に上を見ると、僅かに小さく岩船観音像が大きな岩の上に立っているのが見える。
ズームアップして撮ってみると、それとなく観音像であることが分かる。

行ってみようか迷った挙句、ここから拝ませていただくことにした。根性なし!


Memo

札所23番バス停情報
 札所23番へは小鹿野町営バス 長若線が運行されてます。
  但し、1日4往復。
 長若線は鉄道との接続が無く、他の町営バス路線から乗り継ぐ
 ことになります。
 西武秩父線 西武秩父駅からは西武秩父駅線 上野沢行
 秩父鉄道 三峰口駅からは三峰口線 小鹿野町役場行
 にそれぞれ乗車し小鹿野町役場で長若線に乗り換えます。

 三峰口 発 7:51− 8:23着 小鹿野町役場 発 8:56− 9:13札所23番
 西武秩父発10:20−10:52着 小鹿野町役場 発10:56−11:13札所23番

  長若線時刻表 西武秩父線時刻表 三峰口線時刻表





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ちょっと寄り道

秩父十三仏霊場 龍王院 宝円寺
 小鹿野町のダリア園からの帰路、道沿いにあった宝円寺を訪れた。
 宝円寺は秩父十三仏霊場の釈迦如来を祀ってある。
 十三仏というのは、冥界の審理に関わる13の仏で、初七日から三十三回忌の13回の審理に対する
 弁護士的役割をするのだそうだ。
 不動明王の初七日に次いで二七日、つまり14日目を担当するのが釈迦如来。
 最後の三十三回忌は虚空蔵菩薩が担当である。

  龍王院 宝円寺 臨済宗南禅寺派  埼玉県秩父郡両神村薄3706  0494-79-0738

宝円寺

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