諸國放浪紀江戸三十三観音霊場
第1番 金龍山 浅草寺きんりゅうざん せんそうじ通称:浅草観音
正式名称
金龍山 伝法院 浅草寺
宗派
 
聖観音宗 − 総本山
本尊
 
聖観世音菩薩
御真言
 
おん あろりきゃ そわか
ご詠歌
 
深き咎 今より後は よもあらじ
  つみ浅草へ 参る身なれば
他の霊場
 
所在地
東京都台東区浅草2-3-1
03-3842-0181
最寄駅
 
東武鉄道地下鉄 浅草駅 徒歩5分
公式サイト
  聖観音宗 あさくさ観音 
浅草寺
道のり  
打出しは1番の浅草寺から。
浅草駅から上野方面に歩き雷門に出る。
雷門をくぐって真直ぐ歩けば浅草寺本堂がある。
東京メトロ銀座線なら1番出口を出ると、浅草プラザホテルがありその先が雷門。
都営浅草線だとA4出口が便利。仏具店の念珠堂の前を通り、雷門通りに出て左へ。
参拝メモ

東京のシンボル的存在でもある浅草寺が江戸三十三観音の発願寺である。
納経帳をまだ購入していないなら、ここで購入するとよい。その際、江戸三十三観音である旨告げると、表紙に江戸三十三観音と記載してもらえるかも。

浅草寺は正月3が日の初詣ランキングでも、東京都では明治神宮に次いで2位。
寺院では毎年200万人を超える初詣客でトップである。


雷門 浅草寺で有名なのが「雷門」 。
浅草寺の山門で、初代の門は天慶5年(941)の建造だが、現在の門は昭和35年(1960)に松下電器産業(現panasonic)の松下幸之助氏が門と大提灯を寄進した話は有名。

大提灯の下には「松下電器」の銘が入っている。
重量は約700kgの大提灯は京都の高橋提灯株式会社が制作している。

雷門は右側に風神、左側に雷神が祀ってあり、正式には風雷神門という名称だが、いつしか雷門と呼ばれるようになった。

仲見世 雷門の先は、参道の両側に土産物や煎餅・饅頭などを売る「仲見世」が続いている。

店舗数は89店で、関東大震災によって被災したが、大正14年(1925)に鉄筋コンクリート造りの店舗が再建された。

外国人観光客が多いので、それ向きのグッズを扱う店が目立つのも仲見世の特徴と言えよう。
柴又の帝釈天や、高幡不動の参道にはない雰囲気を持っている。

仲見世を抜けると、「宝蔵門」と呼ばれる入母屋造りの大きな二重門や五重塔、そして本堂などが建ち並ぶ境内が広がっている。
宝蔵門境内

浅草寺は東京都内で最も古い寺院といわれている。創建は7世紀推古天皇の時代だと言う伝承がある。

元は天台宗に属していたが、戦後独立し聖観音宗を立ち上げ総本山となった。

五重塔本尊の聖観音は由来によると、檜前浜成・竹成兄弟が現在の隅田川で漁をしていたところ、仏像が網にかかった。これが本尊の聖観音像であるとされている。
だが、秘仏と言うことで公開はされず、通常拝むのは前立ちの本尊である。

宝蔵門(写真左上)は、昭和39年(1964)に鉄筋コンクリート造りに再建されたもので、日本橋小舟町奉賛会より奉納された大提灯が中央に掛かっている。

塔高48mの五重塔も、東京大空襲で消失した旧塔に代わって鉄骨・鉄筋コンクリート造り再建された塔である。

境内は参詣客でいつも賑わっている。 線香の煙であぶった手を身体の部分に当てる作法は、外国人観光客には珍しいらしく、ビデオに収めているのはよく見る光景である。

向拝スカイツリー
本堂も改修工事が終わって、朱塗りの柱が美しくなったが、浅草寺にスカイツリーという新たな構図も観られるようになった。芝増上寺に東京タワー....を思い出した。

影向堂 (ようごうどう)
影向堂釈迦の教化を助ける菩薩などの仏さま達を影向衆といい、この仏さま達を祀っているのが影向堂である。
現在の堂宇は鉄筋コンクリート造りで、平成6年(1994)に建立された建物。
前身の影向堂は、現淡島堂で二天門の脇に建っていたそうだ。

堂内須弥壇には、中央に聖観世音菩薩を安置し、その左右に十二支の守り本尊8体が祀られている。
これら9体の仏さまを浅草寺では九尊仏と称している。
また、外陣左手前には浅草名所七福神の一つ大黒天が祀られている。

影向堂の敷地内には、日限地蔵(ひぎりじぞう)尊を祀る都指定文化財の六角堂、阿弥陀如来像、総高7.5mほどの大きな宝篋印塔などが立っている。

六角堂 阿弥陀如来 宝篋印塔
六角堂
阿弥陀如来像
宝篋印塔

薬師堂
影向堂の前を左へ行くと、三代将軍家光公が建立し薬師堂たと伝わる薬師堂が建っている。

三間四面,入母屋造りの小じんまりとしたお堂内には、本尊薬師如来坐像の他、十二神将、十王が祀られている。







淡島堂
淡島堂境内西端の突出した場所に淡島堂が建っている。
淡島堂は紀州(現和歌山県)の淡島明神を勧請して堂宇を建立したのだという。

堂宇は戦後の浅草寺仮本堂で、後に旧影向堂として二天門脇に移築され、更に平成6年の境内整備の際、現在地に曳いてきたのだそうだ。

淡島堂では毎年2月8日に、浅草寺のイベントとして有名な針供養が行われる。

二天門
寺の歴史は古いが、諸堂の殆どが鉄筋コンクリート二天門造りによって再建された歴史の浅いものが多い。

唯一、戦災の被害に免れた本堂東側にある二天門が重文指定を受けた古い建造物である。

仏教の守護神である四天王の内、増長天、持国天の二天が祀られているので「二天門」としたそうだ。




     
  浅草寺朱印 九尊仏
江戸33観音
坂東13番
大黒天
九尊佛
Memo
  創建 推古天皇三十六年(628)
開基 勝海上人
開山 (中興)慈覚大師円仁
拝観 6:00〜17:00 (4〜9月) 
  6:30〜17:00 (10〜3月) 
   
納経所  影向堂
  坂東三十三観音の札所でもあるので、江戸三十三観音である旨告げる。
受付時間 8:00〜17:00(通年) 
     
  駐車場 雷門の正面に200台収容の台東区雷門地下駐車場がある。


浅草へは前述のアクセスルートの他にも、上野・谷中・三ノ輪方面から台東区の循環バス「めぐりん」が約15分間隔で 運行されてます。
街並みを眺めながらというのもよいものです。 詳しくは公式サイトで。 
 台東区循環バス「めぐりん」

水上バス 隅田川を水上バスに乗って来るルートもあります。
各々に特徴のある隅田川の橋を見物しながら、というのも面白いと思う。

日の出桟橋(ゆりかもめの駅からすぐ)〜浅草 760円 約40分
お台場海浜公園・豊洲〜浅草のルートもある。
 東京都観光汽船



近くにある寺社
浅草神社
三社さまの名で親しまれ、有名な三社祭が行われる神社。
浅草寺本堂の東側に鎮座し、二天門の手前浅草神社朱印から参道が伸びている。

御祭神 土師真中知命・ 檜前浜成命・檜前武成命
例祭 5月17日(三社祭)
社格等 旧郷社
鎮座地 東京都台東区浅草2-3-1
公式サイト 浅草神社 



待乳山聖天
待乳山聖天浅草寺の支院で、大聖歓喜天を祀る通称聖天さま。
浅草寺二天門から徒歩約10分。浅草松屋前からバスもある。
歓喜天朱印関東三大聖天の一つ。 関連ページ

待乳山 本龍院
宗派 聖観音宗
本尊 歓喜天・十一面観音
所在地 東京都台東区浅草7-4-1
公式サイト 待乳山聖天 


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