第5番 新高野山 大安楽寺しんこうやさん だいあんらくじ
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4番回向院 5番大安楽寺 4番回向院からは、両国駅に戻ってJR総武線を利用し、秋葉原で山手線・京浜東北線に乗換え、神田駅で下車 徒歩約12〜13分。(但し、京浜東北線快速は時間により神田駅を通過するので要注意。) JR利用より乗換えが面倒で運賃も掛かるが、秋葉原から日比谷線で小伝馬町駅でもよい。 もう一つのルートとしては、両国から千葉方面に1駅の錦糸町で総武線快速に乗換え、新日本橋駅で下車、徒歩8分程度。 |
大安楽寺は高野山真言宗の準別格本山である。
明治始め、麻布市兵衛町にある五大山不動院の住職山科俊海大僧正が霊がさまよえるのを感じ、江戸伝馬町の牢屋敷処刑場跡であったことから、慰霊のため寺の建造を発願した。
山科俊海大僧正の意向を聞いた大蔵財閥の大蔵喜八郎と安田財閥の安田善治郎が中心となって勧進し、明治8年に寺を建立したと言われている。
当時の寺は関東大震災で焼失し再建された。しかし、東京大空襲では被害を免れたという。
江戸伝馬町処刑場跡
大安楽寺一帯は、江戸時代の伝馬町牢屋敷処刑場跡として都史跡に指定されており、境内に「江戸伝馬町処刑場跡」の石碑が立っている。
延命地蔵尊
石碑の左側に安置されている石仏は延命地蔵尊で、吉田松陰などの勤皇の志士達処刑者の慰霊と平和祈願の為に建てられた地蔵尊坐像である。
弁財天
その背後にあるアーチ型の堂は「江戸八臂弁財天」で、江島弁財天と一緒に造られた弁財天三体の内の一つとされている。
江戸八臂弁財天 |
延命地蔵尊 |
江戸伝馬町処刑場跡碑 |
創建 | 明治十五年 (1882) | ||||
開基 | 山科俊海 | ||||
納経所 | 本堂右手の庫裏 | ||||
駐車場 | シンコウパーク日本橋 (約100m) | ||||
江戸33観音 |
御影 |
身延別院
大安楽寺のお隣は日蓮宗の身延別院。
明治16年(1883)、身延山久遠寺の別院として創建された。
現在ある本堂は、関東大震災で焼失した後、昭和4年(1929)に再建された建物で、東京大空襲からは奇跡的に免れている。
本堂に安置されている「願満日蓮大菩薩」と称される尊像は、身延山久遠寺から迎えられた日蓮聖人の坐像である。
像高70cmの寄木造で、室町後期の作であり、昭和47年都の有形文化財に指定されている。
名 称 小伝馬町 身延別院
宗 派 日蓮宗
所在地 中央区日本橋小伝馬町3-2