第11番 南縁山 圓乗寺なんえんさん えんじょうじ
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23番大圓寺 11番圓乗寺 23番大圓寺からは、国道17号を左に進み、東京電力白山変電所を右折して浄心寺坂を下る。 少し歩くと「天台宗 圓乗寺」の石標が見えてくる。 ここが圓乘寺参道の入口になっている。建造物としての山門がなく石柱だけ。 これで文京区の本駒込駅・白山駅周辺の札所は制覇できた。 |
圓乗寺は元和6年(1620)に創建された天台宗の寺院で、開山は宝仙法印。
境内には八百屋於七の墓がある。
浄心寺坂に面して参道入口がある。
お寺らしい雰囲気ではないが、石標があるのですぐ分かる。ここから中に入ると、近代的なビルが建っており、『天台宗 圓乗寺』と大きく壁面に文字が貼られている。
参道入口 圓乗寺
この手の寺院は馴染みがないので、入るのに躊躇いがある。
このビルの1階に本尊「釈迦牟尼如来」と、江戸三十三観音の札所本尊「聖観世音菩薩」が安置されている。
1階に圓乗寺の本堂があるが、白山御廟が併設されてるせいか寺院という感じはしない。
以前参拝した時は、こんな近代的な寺院ではなかった。
以前の参道 以前の本堂
八百屋於七の墓
於七の家は江戸有数の八百屋だったが、天和2年(1682)、大圓寺から出火した天和の大火で被災し、菩提寺である圓乗寺に非難した。
その折に寺小姓の佐兵衛と恋仲になってしまった。その後、再会したい一心で、火事になればまた逢えると思い込んで放火してしまった。
未遂に終わったものの、天和3年(1683)数え歳16で火あぶりの刑に処せられた。
後に井原西鶴の「好色五人女」や歌舞伎で取り上げられ、八百屋於七は有名になった。
境内奥に八百屋於七の墓が3基ある。
中央は住職が建立したもの、右は寛政年間(1789〜1801)に於七を演じた4代目岩井半四郎が建立したもの、左は二百七十回忌法要に際し建てられたものだという。
以前、山門左脇にあった八百屋於七地蔵尊のお堂。
木造の屋根のついた囲いの中に、八百屋於七地蔵尊が祀られている。
創建 |
元和二年 (1612) | |||
開基 | 畔柳助九郎 | |||
開山 | 還蓮社到誉文喬和尚 | |||
納経所 | 本堂左側にある窓口 | |||
駐車場 | 山門付近にリパーク白山1丁目第2 | |||
白山神社
東京十社の一つ白山神社は、圓乗寺から白山駅を挟んだ向こう側にある。
紫陽花で有名なので開花時期には是非訪れたい場所。
東京十社巡り・白山神社 | 四季の彩香・梅雨に紫陽花