諸國放浪紀鎌倉十三仏霊場
第12番 霊鷲山 極楽寺 りょうじゅさん ごくらくじ大日如来
正式名称
 
霊鷲山 感応院 極楽律寺
札所本尊
大日如来
本尊
 
釈迦如来
宗派
 
真言律宗西大寺派
ご真言
 
おん あびらうんけん ばざら だとばん
他の霊場
 
鎌倉三十三観音霊場 第22番
鎌倉二十四地蔵尊霊場 第20・21番
東国花の寺 鎌倉1番
所在地
 
鎌倉市極楽寺3-6-7
0467-22-3402
最寄駅
江ノ電 極楽寺駅 徒歩約2分
極楽寺
道順
 
4番寿福寺12番極楽寺
鎌倉駅から江ノ電に乗車、極楽寺で下車。改札を出たら前の道を左へ、江ノ電を越して駅の裏側に回れば極楽寺の山門がある。
参拝メモ

駅に沿ったゆるやかな坂道をのぼると、道は左右にわかれ、右へ曲がると極楽寺坂切通し、左は江ノ電をオーバークロスする桜橋である。橋を渡ると民家風の建物の導地蔵がある。
線路沿いに駅の裏手に行くと、極楽寺の茅葺きの山門の前に出る。

山門 質素だが風格のある山門は、文久3年(1863)に再建されたものだという。

極楽寺は鎌倉で唯一の真言律宗の寺で、創建は正元元年(1259)北条重時を開基とし、開山は良観房忍性である。

山門右側のくぐり戸より境内に入ると、石畳が本堂まで、真直ぐに敷かれている。両側は桜並木になっていて、開花の時期は綺麗であろう。

正面の本堂は間口三間で、屋根は銅板葺で宝珠を乗せ、北条鱗の紋 を二つ付けている。
右側には大師堂、宝物殿が並び、左側には手前に茶屋、その先が客殿と寺務所になっている。

本堂前に大きな槇の木があり、その下に子育地蔵尊が祀られている。

開山の忍性は、桑ケ谷療養所など貧民救済の為の諸施設を造ったり、多くの寺院に住し、道路・橋・伽藍などの修築し慈善事業に尽くしたので、忍性菩薩と呼んで敬われた。
87歳で亡くなられたが、遺骨は極楽寺など六ケ所に分骨され、墓塔が建てられているそうで、人柄が偲ばれる。

歴史について調べてみると、開山当初は約20万坪の寺域を有し、金堂、講堂、塔など七堂伽藍が整い、塔頭49院をもつ大きな寺であったそうだ。
建治元年(1275)の火災で伽藍のすべてが焼失、正和4年(1315)になって十三重塔が、元亨元年(1322)には金堂が建立されている。

その後、隆盛をみたが、室町中期の応永32年(1425)の大火、永享5年(1433)の地震などの被害に遭い、衰退してしまっている。
明歴2年(1656)恵性によって中興され、現在では、文久3年再建の山門のほか、本堂、大師堂、客殿のみの小さな寺となっている。

本尊の釈迦如来立像(国重文)は、京都嵯峨清涼寺の釈迦如来像(国宝)を模刻したものだが、秘仏となっており厨子に安置されて直接拝観はできない。
開扉されるのは4月7〜9日だけで、それ以外は住職でも拝観できないそうだ。


極楽寺朱印Memo

納経は境内左手にある寺務所で受付けている。

創建 : 正元元年(1259) 開基 : 北条重時 開山 : 忍性

拝観 : 9:00〜16:30 拝観無料 宝物館は300円

駐車場 : なし 付近に駐車場はなく、江ノ電長谷駅・稲村ガ崎駅周辺にコインパーキングあり。



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