諸國放浪紀鎌倉三十三観音霊場
第1番 大蔵山 杉本寺おおくらさん すぎもとでら通称:杉本観音
正式名称
  大蔵山 観音院 杉本寺
宗派
 
天台宗
本尊
 
十一面観世音菩薩
御真言
 
おん まか きゃろにきゃ そわか
ご詠歌
 
頼みある 標なりけり 杉本の
  誓いは末の 世にも変わらじ
他の霊場
  坂東三十三観音霊場 第1番
鎌倉二十四地蔵霊場 第4・6番
所在地
 
鎌倉市二階堂903
0467-22-3463
駐車場
  参道入口より40mにコイン 12台
バス停
京急バス 鎌23・24・36 杉本観音 徒歩約1分 
公式サイト
杉本寺 公式サイト 
杉本寺本堂
道のり
 
打出しは札所1番杉本寺から。
鎌倉駅から京急バス「金沢八景駅・太刀洗・ハイランド循環」など金沢街道方面行きのバスを利用。
杉本観音で下車。

参拝記

鎌倉三十三観音霊場巡りをスタートした。

鎌倉には四季折々訪れていたが、霊場巡りという目的で訪れるのは初めて。(思うところあっての霊場巡りであるが...。)
鎌倉は有数な観光地でもあり訪れる人も多く、混雑を避けるためゴールデンウィーク明けの平日に休暇を取って出掛けた。


先ずは納経帳も必要なので、札所1番の杉本寺へ。
参道入口に立つと、いよいよという期待と不安の思いを馳せる感じが湧いてくる。

坂東三十三観音霊場の札所1番とあって参詣者が多い。
バス停から近いので秩父霊場に比べると遥かに楽な気がする。

石段を数段上がった所に拝観受付があり、拝観料を納めて更に石段を進む。
35段ほどのぼると、江戸期に再建されたという茅葺の仁王門がある。

山門仁王像
観音堂は長い石段の上、かつてはこの石段を通行できたのだが、磨り減った石段は危険なため、現在は左側の女坂と呼ばれる石段へバイパスする。
旧階段
苔生した石段と、両側に立つ幟が観音霊場札所1番の印象を強く与えてくれる。

石段をのぼり切ると茅葺の本堂が建つ境内が広がっている。
県指定重文の本堂である観音堂は五間四面の寄棟造りで、延宝5年(1677)の建立だが、昭和54年に改修されている。

杉本寺は天平6年(734)、行基菩薩が開基した鎌倉最古の寺であり、比叡山延暦寺末の天台宗寺院である。
寺名は”○○じ”ではなく”○○でら”と発音する。
鎌倉は長谷寺と杉本寺が○○でらと読む。

本尊
本尊は十一面観世音菩薩三体で、寛和2年(986)恵心僧都作,仁寿元年(851)比叡山慈覚大師作、及び市指定重文の天平6年(734)行基作の木造の観音立像である。これらは国の重要文化財に指定されている。

拝観受付で購入した拝観券で須弥壇前まで上がれるので、間近で拝観できる。

堂内に入ると右側に納経所がある。
坂東や秩父霊場のような専用の納経帳がないのは承知していたので、無地のものを購入。鎌倉三十三観納経帳表紙音である旨伝え、「十句観音経」を納経し、納経印をいただいた。

書いている間に壇に上がって三体の十一面観音像を参拝していてください。』とのお言葉にじっくりと間近でお参りすることができた。

紐綴じなので札番に拘らず参拝し、後で順番に綴じ直せばよいですよ。』 とのこと。
つまり、巡礼は形に拘ることなく、観音様の大悲に触れることの方が大切、という事であろう。
「十一面大悲殿」と書かれた脇には「発願」の印が押されてあった。

境内諸堂・諸仏
本堂右側には、鐘楼・地蔵堂・斯波一族の供養塔・白山と熊野権現を祀る社などが並んでいる。

鐘楼 六地蔵
鐘楼
六地蔵
斯波一族供養塔 白山・熊野権現
斯波一族の供養塔
白山・熊野権現

来た道を戻るのではなく、鐘楼の脇から下りてくると、途中に弁財天堂が建っていた。

大蔵弁財天
寺の説明には『 当山の弁天尊をお参りすると大きな蔵が建つ程富に恵まれるという言い伝えがある 』と記されている。





    Memo
  杉本寺朱印 坂東三十三朱印   創建 天平六年 (734)
開山 行基
再建 建久二年(1191) 源頼朝
拝観 9:00〜16:00
   受付 15:45
  拝観料:300円
納経所  本堂の中
納経料 500円
   
鎌倉33観音
坂東1番
     

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