第12番 中座山 教恩寺ちゅうざさん きようおんじ
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11番成就院 12番教恩寺13番別願寺 延命寺を出て大町大路を右へ、横須賀線の踏切を越え暫く歩くと左手に北村牛肉店が見えてくる。 その先の路地を左に入り、突当ったところが教恩寺。 延命寺からは約4分。 |
民家に入る様な狭い路地を入った先に山門がある。
山門前で立止まって欄間を見てみると、十六羅漢が彫られている。これは一見の価値ありだ。
こじんまりとした寺ではあるが、鎌倉七時宗の一ヶ寺である。
山門を入ると、いきなり樹木の枝が横たわって通路を遮っている。
正面が本堂で、左に納経所のある庫裏が建っている。
教恩寺は北条氏康を開基とし、開山は一遍と共に念仏を説いた知阿上人である。
もとは材木座の光明寺境内にあったが、延宝6年(1678)に現在地に移されたと伝えられる。
氏康(1515〜71)は北条早雲の孫で、後北条氏の全盛時代を築いた武将である。
本尊は、鎌倉でもっとも古い仏像の一つといわれる、鎌倉時代初期の阿弥陀三尊像である。
一般には拝観出来ないが、県重文に指定されている阿弥陀如来像は運慶様式の寄木・玉眼入り。
右に観音菩薩、左に勢至菩薩が安置され、典型的な阿弥陀如来迎像である。
教恩寺のある辺りは鎌倉時代、米を扱う店がならんだ米座のあった所。近くには魚座など座は全部で七つあり、商人を各座に集め商売をさせたとのことである。
今も名前が残っているのが「材木座」ということになる。
創建 |
延宝6年(167) | |||
開基 | 北条氏康 | |||
開山 | 知阿上人 | |||
拝観 | 10:30〜15:00 | |||
拝観料:無料 | ||||
納経所 | 庫裏の窓口 | |||