諸國放浪紀鎌倉三十三観音霊場
第26番 扇谷山 海蔵寺せんこくさん かいぞうじ
名称
 
扇谷山 海蔵寺
宗派
臨済宗建長寺派
札所本尊
 
十一面観世音菩薩
本尊
 
阿弥陀如来
御真言
 
おん まか きゃろにきゃ そわか
ご詠歌
 
補陀落の 誓ひもひろき 梅が谷
  色香も同じ 法の姿ぞ
他の霊場
 
鎌倉二十四地蔵霊場 第25番
鎌倉十三仏霊場 第7番
東国花の寺 鎌倉7番
相模二十一ヶ所弘法大師霊場 第5番
所在地
 
鎌倉市扇ガ谷4-18-8
0467-22-3175
駐車場
門前左側に広い駐車場
最寄駅
鎌倉駅 徒歩約20分 
本堂
道のり
 
25番浄光明寺 26番海蔵寺1回目打止め
25番浄光明寺からは、参道の前の道を突当るまで行き右へ。道なりの進むと岩船地蔵堂の先に横須賀線のガードがある。 ガードをくぐって真直ぐ進むと突当りが海蔵寺である。
浄光明寺から約700m、おおよそ13分の道のりだ。

参拝記

本日、最後に訪れたのが海蔵寺。
横須賀線のガード先の緩やかなのぼり坂になった閑静な住宅地を進むと、つきあたりに緑に囲まれた海蔵寺の山門が見えてくる。三方山に囲まれた静寂の中に建っている。

四季折々の花が咲くことで女性の参拝客が多い。
特に紅葉の時期は、海蔵寺に向かう道沿いの民家から道路に延びたかえでによる紅のトンネルが印象的である。

山門萩の花の時期も、山門前の石段両側からは、萩が覆いかぶさり石段を隠すようだ。

山門は応仁2年(1468)に建立されたもので、美しい佇まいを今直感じさせる。

山門をくぐると、参道は石畳になっており、その先に三段の石段があり、一段高い位置に本堂・仏殿・鐘楼・庫裏が建ち並ぶ。
本堂の裏には自然を借景にした美しい庭園があり、その左手の崖にはやぐらが見られる。

鐘楼 海蔵寺は応永元年(1394)、足利氏満の命により、上杉氏定が開基となって創建されたと伝えられる。

境内正面にある本堂は龍護殿と称し、銅板葺きで大きな向拝が付けられ、海蔵寺と書かれた扁額が掲げられている。

堂内は禅宗寺院らしく質素で、広々とした畳敷きの間である。 大正12年(1923)の震災で崩壊したが、翌々年に再建されたものである。

薬師堂
境内左側に建つ三間四面、瓦葺寄棟造りの仏殿は薬師堂である。
安永5年(1776)、浄智寺より移築したものといわれている。

正面中央は、桟唐戸両開きで、その両側には花頭窓がつけられている。

仏殿
薬師如来を中心に、脇侍に日光・月光菩薩を配した所謂薬師三尊像が安置されている。

十六ノ井 十六ノ井
海蔵寺には「十六ノ井」と呼ばれる不思議な井戸がある。
境内の志納箱に拝観料100円を納め、薬師堂横の狭い小路を通り、境内の外へ出て、民家がある山道を進むと右側の山肌に大きなやぐらが現れる。

その中に四つずつ四列に並んだ十六の穴が掘られいる。
穴の直径は約70cm、深さ約40〜50cmあり、澄んだ清水をたたえている。
懐中電灯が備えてあるのでそれでよく見るとよい。

底脱ノ井 底脱ノ井
この寺域は水に恵まれており、山門脇の墓地へ通ずる道の右際に、鎌倉十井の一つである「底脱ノ井」がある。

金沢顕時の室で、のち尼となった無著禅尼がこの井で水を汲んだところ、桶の底がぬけた。

尼は、
千代能が いただく桶の 底脱けて 水たまらねば 月もやどらじ
と詠んだことから、「底脱ノ井」と名づけられたと伝えられている。

※ 1回目の観音巡礼はここで打ち止め。山門を背に道なりに歩けば、鎌倉駅西口に出られる。約1.3kmの距離で徒歩24〜25分程かかる。
この辺りは路線バスもなく、ひたすら歩くしかない。


    Memo
  海蔵寺朱印 鎌倉13仏薬師如来   再建 建長 5年( 1253年 )
開基 上杉憲定
開山 源翁禅師
拝観 9:00〜16:00
  拝観料:十六ノ井は100円
   
納経所 庫裏
  玄関の鐘を叩きお呼びする。
   
鎌倉33観音
鎌倉13仏 薬師如来
     


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