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27番妙高院 28番建長寺29番龍峰院 妙高院からの移動は、同一山内なので道のりというほどのことはない。 |
建長寺は臨済宗建長寺派大本山の寺で、我国最初の禅宗専門道場として建長五年(1253)創建、以来その威厳を保ち鎌倉五山第一位の寺格を持つ寺であった。
寺格制度は明治維新後、政教分離により国家による認定はない。
総門
先ずは総門を入り拝観料を納める。
この総門は天明三年(1783)京都の般舟三昧院で建てられたものを昭和十五年(1940)に移築した建物だという。
扁額に書かれた山号「巨福山」は当山第十世「一山一寧禅師」の書によるものだそうだ。
総門から山門が覗けるが、近世禅宗寺院の様式を表した伽藍配置で、総門・三門・仏殿・法堂を一直線上に並ばせているという。実際には総門・三門間が若干斜傾しているが。
三門 (国指定重文)
三門は安永4年(1775)に再建されたもので、銅板葺き入母屋造りの、上層に唐破風を施した二重門である。
よく見る仁王像はなく、 初層は門扉や壁がない吹き放しとしている。
上層には宝冠釈迦如来像・五百羅漢像などが安置されているとのことだが、非公開なのでよく分からない。
鐘楼堂
三門右の鐘楼には、建長7年(1255)に鋳造された、高さ約2.1m、口径約1.2m、重さ2.7tの梵鐘(国宝)がかかっている。
梵鐘には開山大覚禅師による鐘銘が陽刻されている。鎌倉三大梵鐘の一つである。
仏殿
仏殿(国指定重文)は正保四年(1647)、港区芝 増上寺より徳川秀忠夫人崇源院の御霊屋拝殿を移築したものだという。(最上部の写真)
法堂(はっとう)
文化十一年(1814)に再建された国指定重文の建物である。
法堂は僧侶が仏教を講義する堂宇で、他の宗派では「講堂」と呼ばれることが多い。
堂内には札所本尊の千手観世音菩薩像が安置されている。
本尊及び札所本尊
本尊は室町時代に再興された地蔵菩薩坐像で、像高2.4m。
この地は昔「地獄谷」と呼ばれた処刑場の跡で、ここに一寺があったが、建長寺開創のころには地蔵堂だけが残っていたという。そのような因果により地蔵菩薩が本尊にされたということらしい。
本尊 地蔵菩薩 |
札所本尊 千手観世音菩薩 |
再建 | 建長五年(1253) | ||||
開基 | 北条時頼 | ||||
開山 | 蘭渓道隆 | ||||
拝観 | 8:30〜16:30 | ||||
拝観料:500円 | |||||
納経所 | 山門先朱印所 | ||||
入場時に納経帳を預け、退場時に受取るよう記載あるが、山内2ヶ寺を回るので建長寺のは退場時がよい。 | |||||
鎌倉33観音 |
本尊朱印 |