諸國放浪紀武蔵野三十三観音霊場
第2番 豊嶋山 道場寺としまさん どうじょうじ
正式名称
豊嶋山 無量院 道場寺
札所本尊
 
聖観世音菩薩
本尊
 
釈迦如来
宗派
 
曹洞宗
ご詠歌
 
山吹の 雄叫び悲し 豊嶋山
   しみ出づ水は 恵みなるらん
御真言
 
おん あろりきゃ そわか
所在地
 
東京都練馬区石神井台1-16-7
03-3996-0015
最寄駅
道場寺本堂
道のり
 
1番長命寺 2番道場寺

札所1番長命寺からは、練馬高野台駅に戻り、西武池袋線で次の石神井公園駅で下車。
公園駅入口の信号を左折し、道なりに石神井公園を半周する感じで歩いてくると、石神井小前の信号があり、少し行くと右手に塀が現れ、松の大木が植えられた道場寺の参道がある。

長命寺前の道を右へ進み、石神井公園駅で富士街道に出て左へ。石神井中学校前の信号を左折、石神井小前の信号を右折すればすぐに道場寺。
見どころ
 
三重塔、唐招提寺金堂を模した本堂。
参拝メモ

道場寺山門 道場寺の入口は2ヶ所あって、向かって右側は駐車場に入る道。参道は左側で、数段の石段が設けられている。
石段を上ると、左右に豊島山(嶋でなはなく島)・道場寺と彫られた石標が立ち、クロマツの大木に沿って参道が続いており、正面に室町様式の山門がある。

山門をくぐると、正面の本堂へ石畳が敷きつめられている。境内は平面が幾つかの層をなしており、最上層にある本堂へは石段を何回か上る。

三重塔 天平様式の本堂
本堂は奈良唐招提寺金堂を模したと言われる建物で、屋根の上には唐招提寺と同形の鴟尾が置かれている。
唐招提寺金堂は間口7間、奥行4間ではあるが、まあ 雰囲気は出ていると思う。 前面が吹き通りになっていればもっと似ていたかも...。

道場寺には、いわゆる観音堂はない。札所本尊の聖観世音菩薩は、本尊釈迦如来と共に本堂に祀られている。

鎌倉様式の三重塔
参道の左手には三重塔が建っている。
福井県の明通寺三重塔を模した塔で、 昭和48年(1973)に建立された総檜造りの建築という。

塔内には、香取正彦作の金銅薬師如来座像が安置されている。

薬師如来像の台座にはスリランカ国より頂いた仏舎利が奉安されているそうだ。


鐘楼堂 安土桃山様式の鐘楼
参道の右手、駐車場より一段高い所に鐘楼が建っている。
「昭和四十五年落慶初撞」とあるから、歴史的に古いものではない。
鐘楼は安土桃山様式で建てられた総欅造の建築物である。

練馬区には練馬駅近くの浄土真宗信行寺のように、朝6時に梵鐘を鳴らす寺院がある。
道場寺の梵鐘も朝6時に鳴らされる。

客殿 江戸時代様式の客殿
本堂の右手には客殿が建つが、こちらは京都・桂離宮を模した建物という。

道場寺の伽藍は、古典建築様式で建てられた堂宇で構成されている。
昭和11年(1936)の着手から、60年の歳月を経て現在の形が完成したというのは、まさに偉業と思わざるを得ない。


道場寺の歴史
道場寺は天平元年(729)の開創で、行基菩薩が自作の阿弥陀如来像を安置したのが始まりと伝わる。
豊嶋兵部大輔(旧姓北条輝時)が、応安5年(1372)堂宇を整え菩提寺としたが、文明9年(1477)、長尾景春の乱で大田道灌に攻められ、豊嶋氏が立て籠った石神井城が落城、道場寺も焼失した。
現在でも豊島氏の菩提が弔われている。また、豊島氏最後の城主泰経や、一族の墓と伝えられる石塔三基が残されている

時は移り、慶長3年(1598)徳翁宗隣和尚が世田谷の勝光院二世・観堂宗察大和尚を請して開山とし、曹洞宗の寺院として中興した。


道場寺朱印Memo

古典建築様式の諸堂を見て回るのは興味深いものがあります。
その特徴がいかなるものか。道場寺にまつわる歴史的事象はどうであったか。
隣には区立石神井図書館があるので、事前に予習してから訪れるのも良いことなのでは。

道場寺と三寶寺の間に焼だんごを売る池田屋があります。
小さなお店ですが、ここの焼だんごは素朴で美味しいです。お奨め。

7月1日 大施食法会


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