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観音堂
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2番道場寺3番三寶寺 札所2番道場寺からは、山門を出て右へ、約2分程で三宝寺の参道。 道場寺から歩いてすぐの場所でも、自動車は三寶寺駐車場へ移すべきでしょう。 |
御成門、像高9mの平和観音像 |
道場寺とは隣接しているので極めて近い。最初に出てくる入口は、駐車場へ通じる車用でもある。
本来の参道は少し先にあり、道路から3段の石段を上がって入る。
入口には自然石に三寶寺と刻まれた石標が立ち、参道に沿って石灯籠が並んでいる。
三寶寺は応永元年(1394)開創の古刹である。徳川家康公より寺領十石の朱印地を賜るなど、将軍家累代の祈願所として隆盛した。
参道を進んで行くと山門がある。銅板葺き切妻造四脚門で、格天井が張られている。現在ある門は、文政10年(1827)の建築で、昭和28年(1953)に修復したものだという。
御成門と称するこの門は、三代将軍家光公が鷹狩りの際に立寄ったことに因んだ名称である。
本堂
参道正面に建つ本堂は、総欅の入母屋造りで、千鳥破風を設け、更に唐破風の向拝を付けた重厚な構えの建物である。
昭和28年(1953)の再建であり、堂内に本尊の不動明王像が安置されている。
関東三十六不動尊霊場 第11番札所の札所本尊でもある。
大塔
本堂前を左へ行くと、墓地が広がっている。その右手には、平成8年に開創600年記念事業として建立された大塔が建っている。
総高17m、二層の多宝塔形式で、初層は高欄を付した縁を巡らせた三間四方、上層は円筒形に宝形の屋根を載せ、接合部は亀腹形というよく見るタイプの多宝塔である。
初層には胎蔵界五仏(大日如来・宝幢如来・開敷華王如来・無量寿如来・天鼓雷音如来)と四菩薩(普賢菩薩・文殊菩薩・観音菩薩・弥勒菩薩)を、上層には金剛界大日如来が祀られているという。
平和観音と観音堂
更に奥に進むと、正面に平和観音像と呼ばれる大きな十一面観世音菩薩の石像が立ち、こちらを優しく見守っているように見える。
身の丈9mというから、観光寺院ではない一般のお寺にしては大きな仏像である。
その右手前には真新しい観音堂が建っていた。(最上部写真)
平成19年(2007)に落慶した新しい堂宇で、堂内には札所本尊の如意輪観世音菩薩像が安置されている。
弘法大師霊場
大塔脇に参道があり、その突当りには奥之院が建っている。この奥之院は高野山奥之院を模して造られた弘法大師を祀る太子堂で、御府内八十八ヶ所霊場の札所である。 参道一帯は、四国八十八ヶ所のお砂踏み霊場となっている。
三寶寺は御府内八十八ヶ所霊場など計4つの札所を兼ねている。
中でも、関東三十六不動尊霊場を巡る参拝者は多いので、専用納経帳以外で納経印を受ける場合は武蔵野三十三観音である旨を申し出た方が無難です。
7月3日 大施餓鬼会
三寶寺から少し行ったところに、石神井氷川神社がある。
歴史を遡ると、三寶寺は氷川神社の別当でもあったという、関係深い神社なので立寄って参拝するのもよいと思う。
石神井氷川神社
鎮座地:東京都練馬区石神井台1−18−24