諸國放浪紀武蔵野三十三観音霊場
第7番 福寿山 徳蔵寺ふくじゅさん とくぞうじ
名称
福寿山 徳蔵寺
本尊
 
白衣観世音菩薩
宗派
 
臨済宗大徳寺派
ご詠歌
 
花と散りし つわものどもを 弔いて
   徳を積みての 蔵とゆるがず
御真言
 
おん しべいてい しべいてい
  はんだら ばしに そわか
他の霊場
 
狭山三十三観音霊場 第11番
所在地
 
東京都東村山市諏訪町1-26-3
042-391-1903
最寄駅
公式サイト
 
道のり
 
6番全龍寺7番徳蔵寺

札所6番全龍寺からは、清瀬駅へ戻り、西武池袋線 所沢方面に乗車、所沢で跨線橋を渡り西武新宿線 西武新宿行に乗換え、次の東村山駅で下車。
西口を出て北へ歩く。りそな銀行,社会福祉センター,ふるさと歴史館,諏訪郵便局を経てT字路に突当たるので、そこを左折、100m弱で参道にでる。

全龍寺から志木街道を左に進み、 道なりに暫く走って久米川辻交差点を右折。西武新宿線の踏切を渡ったら、少し先に徳蔵寺の参道と駐車場がある。
見どころ
 
元弘の板碑(板碑保存館)、地蔵堂
参拝メモ

徳蔵寺の開山は元和年間(1625〜1623)頃、璧英宗趙禅師によるといわれている。
近年、立派な山門が新築され、また永春庵,地蔵堂などが改築され、参道左側部分の様子がかなり変わっていた。
左側が平成19年の様子。


本堂
本堂山門から真直ぐに延びる石畳の先に昭和57年(1982)に落成した本堂がある。8段ほどの石段を上る比較的床が高い造りになっている。

高欄を付した縁を廻らせてあり、左へ回ると墓地などが一望できる。

正面の軒下には山号「福寿山」と特徴ある字で書かれた扁額が掛かっている。


内陣柱には「福寿山徳蔵寺 本尊白衣観世音菩薩」「臨済宗大徳寺派 武蔵野七番 狭山十一番観音霊場」と書かれた札が掛けてある。

本尊は白衣観世音菩薩を祀る。白衣(びゃくえ)観音は三十三応現身として選定された三十三観音のひとつで、楊柳観音などと同様インドに起源を持つ。

白は清浄菩提心を表し、観音さまの中では女性的で美しいとされている。高崎市慈眼院の白衣大観音は有名である。

永春庵
永春庵山門を入って左手に建つ銅葺屋根に鴟尾を乗せた建物が永春庵と呼ばれ、狭山三十三観音霊場第12番札所である。
ガラス戸の中に札所本尊である金色の聖観世音菩薩像が祀られている。
観音像が金色なら厨子の内側も金色で、何十年、何百年後には凄いものになるのかも知れない。

建物の左側は参拝者用休憩所となっている。
永春庵は桃源山永春庵と称し、徳蔵寺第三世智明宗察座元禅師の開祖であるとのこと。当初は八国山将軍塚の南にあり、後に徳蔵寺に移されたそうだ。

地蔵尊像
永春庵の隣に地蔵尊像が集められている。
以前、本堂手前左に建っていた一間四面宝形造りの小さな地蔵堂に安置されていた2体の地蔵尊像は明治時代徳蔵寺に合併された正位寺の地蔵尊で、 現在は六地蔵と共に1箇所に集約されていた。

地蔵尊の隣には新しい宝塔が建っていて、ガラス張りの中に十一面観音像が安置されている。


徳蔵寺板碑保存館
境内入り□に昭和43年(1968)に落成した鉄筋コンクリート造り2階建ての板碑保存館がある。

校倉造風にデザインされた建屋には、徳蔵寺や永春庵に保存されていた板碑や土器類を保存し、有料にて一般公開している。

1階には土器・石器類を展示し、2階は国指定重文である「元弘の板碑」他100基以上の板碑と宝篋印塔,五輪塔などが展示されている。


徳蔵寺朱印

板碑保存館では、秋の彼岸に板碑保存会による板碑供養会や歴史講演会が行われる。

狭山三十三観音霊場としては、徳蔵寺が札所11番、永春庵が札所12番だが、納経所は一緒である。

6月5日 大施餓鬼会

札所1番長命寺からスタートした武蔵野巡礼1回目は、ここ徳蔵寺で打ち止め。東村山駅まで戻り帰宅の途に着く。


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