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2回目の打出しは東大和市の圓乗院から。 西武多摩湖線 武蔵大和駅で下車。 駅を出たら、武蔵大和駅西交差点を武蔵大和駅前郵便局方向に渡り、道なりに進む。 その先の五差路を斜め左へ、西武信用金庫前を右折すると圓乗院に着く。 都道128号東村山東大和線を東村山方面から来たら、案内板に従って西武信用金庫前を右折する。 |
鐘楼門、境内諸像、手入れの行届いた境内。 |
圓乗院は狭山丘陵の傾斜地に建つ。その先は村山貯水池(多摩湖)である。
開創の歴史は古く、薬師如来を本尊に祀り延寿院と称して多摩郡後ヶ谷村(現東大和市狭山)にあったが、慶長12年(1607)草庵は風災に遭い、愛宕山(現在地)に移し圓乘院と改めたのだそうだ。
紀州根来寺より錐鑽不動尊(きりもみふどうそん)を写して本尊としている。また、薬師如来を祀っていることから寺号を医王寺としている。
鐘楼門
案内板のあるバス通りから急な坂を上ると山門が建っている。 三間一戸の二階建て鐘楼門である。石段の下から見ると、撞木が突き出ているのが見える。
寛延2年(1749)に建立された建物だが昭和43年(1968)改修されている。
2階に吊るされている鐘は第二次世界戦争の際に金属類供出命令によって供出した鐘に代わって昭和42年(1967)に再鋳造されたものだという。
1階両脇には青銅製の仁王像が安置されている。
本堂
山門を通り抜けると、美しく配置された植栽の中を参道が続き、十数段づつの石段を上がった一番高い所に鉄筋コンクリート入母屋造りの本堂が建っている。
旧本堂は明治17年(1884)火災により庫裏と共に焼失。庫裏は再建されたものの本堂再建には長い時間を費やし、昭和54年(1979)現本堂が落慶した。
堂内には本尊錐鑽不動明王像の他、札所本尊である如意輪観世音菩薩像、薬師如来像が安置されている。
境内諸仏
よく手入れされた庭木や樹木に覆われる境内には、聖観音像、延命子育地蔵尊像、弘法大師像、興教大師像、六地蔵などが庭の造りに合わせてうまく配置されている。
弘法大師像でも分かるように、圓乗院は多摩四国八十八ヶ所 第38番札所でもある。
多摩四国八十八ヶ所の札所でもあるため、専用納経帳でない場合は、武蔵野三十三観音である旨告げると良いでしょう。
札番順だと次は9番實蔵院だが、その途中にある13番金乗院を先に参拝するのが便利。
2月15日 涅槃会、 7月25日 大施餓鬼会、 8月下旬 千体地蔵尊地蔵まつり、 10月15日 大般若法会
メットライフドームでプロ野球の試合が開催される日は、周辺道路が混雑するので要注意です。