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13番金乗院9番實蔵院 札所13番金乗院からは、西武球場前駅から西武狭山線で西所沢へ。 駅を右に出て、西所沢駅入口の交差点を左折して道なりに進む。 金山町交差点を直進してしばらく行くと右手に實蔵院の参道がある。 メットライフドーム前から鉄道に沿って進み、高橋交差点を右折して道なりに走り、金山町交差点を越したら約300m程先の月極駐車場と理容ムサシノの間の一方通行へ右折で入る。(元町交差点まで行ってしまったら引き返す) 左手に實蔵院があり、道路右側に駐車場がある。 |
三八市がたつ長い参道、六地蔵と毘沙門堂 |
高層マンションが建ち並ぶ小金井街道(県道179号線)に面して實蔵院の参道入口がある。
長い参道と山門
長い参道を進むと大きな樹に囲まれたように山門が建っている。
立派な屋根の山門には、山号「野老山」と書かれた扁額が掛かっている。
山門と野老山の扁額 本堂前から参道を見る野老は「ところ」と読み所沢の古称だそうだ。野老はヤマイモ科の多年生つる植物で、野老が群生している沢があったので野老沢と言っていたそうだ。
山門前には「武蔵野観音 第九番霊場 野老山實蔵院」と刻まれた石標が立っている。
隣には可愛らしい六地蔵がまだ新しい涎掛けを着けて立っている。
山門を入ると朱色が鮮やかな鳥居と毘沙門天を祀るお堂が建っている。
六地蔵 毘沙門堂本堂
山門から続く石畳の先に嘉永3年(1850)に再建された本堂が建っている。堂内には本尊の大日如来が祀られ、脇侍として札所本尊の聖観世音菩薩が安置されている。
本堂の右手前には昭和56年奉納と記された聖観世音菩薩像が立っている。
境内の石仏
本堂右手奥に墓地があり、墓地に通じる道脇に地蔵尊が立っている。門前の六地蔵と比べるとかなり古いようで、顔も擦り減って分からない像もある。
笠はなく赤い帽子が被されてあった。
門前の地蔵尊はお堂の中なのに対し、こちらは雨ざらしである。
他にも奥多摩新四国八十八ヶ所第68番の札所に因んだ弘法大師と阿弥陀如来の石仏が、第六十八番と刻まれた台座の上に仲良く並んで立っている。
奥多摩新四国霊場は札所本尊が弘法大師とペアで同じ台座に祀られている。(例外もあるが)
實蔵院は68番で、四国68番琴弾山神恵院の本尊が阿弥陀如来なので、實蔵院は弘法大師と阿弥陀如来のペア。
奥多摩新四国八十八ヶ所も興味ある霊場の一つ。
厚さ1cmを超える専用納経帳があり、納経印も寺院ではなく、保管している民家にお願いしたり、自分で押したりで、本場四国とは環境が違う。
武蔵野三十三観音札所の中には、奥多摩新四国八十八ヶ所も兼ねている寺院があるので、札所本尊を拝むのも良いと思う。
8月16日 施餓鬼会
駐車場は脇の鎌倉街道沿い。