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10番新光寺11番普門院 札所10番新光寺からは、徒歩約20分。旧鎌倉街道を小金井街道まで出て右に進み、金山町の五叉路を斜め右(進学塾サイシンエクセルの方)へ渡り、R463を道なりに進む。 上新井バス停脇の狭い道を行けば右手に普門院がある。 金山町五丁目から上新井までところバス(コミュニティバス)が運行されているが、本数は少ない。 ところバス 南路線(山口循環コース・吾妻循環コース) 徒歩ルートと同様に門前の一方通行(旧鎌倉街道)を行く。上新井バス停の狭い路地を左折する。行き過ぎると厄介なので、道の右側に火の見やぐらを確認できれば間違いない。…車で来て行き過ぎる人が多いと聞く。 |
境内諸仏、斬新な感じの本堂。 |
ここ所沢には「弘法の三ツ井戸」という場所と伝説がある。普門院はその三ツ井戸に縁がある。
弘法大師巡錫の際、当地を訪れ民家に一杯の水を所望した。娘が遠方まで水を汲みに行ったのを見て、水に乏しいことを知った大師は、持っていた錫杖で3ヶ所の地面を示し 井戸を掘るよう告げた。井戸を掘ると清水が湧き出したという。これがこの地に伝わる伝説である。
ん〜弘法大師の加持水の話しはよくある。そのことが不思議である。伊豆修善寺の「独鈷の湯」に至っては温泉だよ。
それで......大師は清水の近くに草庵を建て、自刻の不動明王を安置した。清水は諸病を除き、寿命無量の益があることから、無量寺と呼ばれるようになり、これが普門院の始まりと伝えられる。
後の寛文年間(1661〜73年)に現在地へ移転したとされる。
本堂
山門からかぎ型に敷かれた石畳の先に本堂が建っている。
鉄筋コンクリート入母屋造で、屋根の青い瓦が斬新的である。
本堂前には小さな釈迦誕生仏像(写真枠内)と弘法大師像が立っている。
本堂の奥は竹やぶとなっていて屋根の向うに多くの竹が見える。
堂内には本尊の不動明王が矜羯羅童子・制多迦童子の両脇侍を左右に従え安置されている。
また、両脇檀には札所本尊の千手観音と十一面観音が安置されている。
境内諸仏
門前に立つ六地蔵は「北向六地蔵」と呼ばれ、(写真左)子供の守り本尊として夜泣き封じにご利益があるとされ、篤く信仰されている。
山門を入ってすぐ左の小さなお堂に祀られた地蔵尊は、お爺さんとお婆さんがお地蔵さんの足元にいる「ぼけよけ地蔵尊」 … 思わず手を合わせてしまった。
山門手前階段下には武蔵野観音霊場第十一番普門院、狭山観音霊場第七番と刻まれた石柱が立ち、石像の千手観音が安置されている。その脇には聖観音像と子育て地蔵尊が立っている。
普門院は弘法大師霊場でもあり、奥多摩新四国八十八ヶ所の第72番札所になっている。
72番の大師堂は弘法大師と四国72番本尊の大日如来のペアが祀られているが、通常左側に祀られる大師像が右側に置かれている。
また、同札所48番三ツ井戸大師の朱印所も兼務している。
三ツ井戸大師の大師堂は金山町交差点付近の東川沿いにあり、奥多摩の石仏に加え、中央に三ツ井戸大師が置かれている。
伝説の三ツ井戸は金山町交差点を国道463号に沿って北に行くと東川があり、
西友の裏手に当たる川沿いに井戸と石碑が立っている。