諸國放浪紀武蔵野三十三観音霊場
第11番 上洗山 普門院じょうせんざん ふもんいん
正式名称
上洗山 普門院 無量寺
札所本尊
 
千手観世音菩薩
本尊
 
不動明王
宗派
 
真言宗豊山派
ご詠歌
 
松風や 洗山なる 三井戸に
   般若と名づく 清水湧きつつ
御真言
 
おん ばさらだるま きりく
他の霊場
 
狭山三十三観音霊場 第7番
奥多摩新四国八十八ヶ所 第72番
所在地
 
埼玉県所沢市上新井189
04-2922-2814
最寄駅
道のり
 
10番新光寺11番普門院

札所10番新光寺からは、徒歩約20分。旧鎌倉街道を小金井街道まで出て右に進み、金山町の五叉路を斜め右(進学塾サイシンエクセルの方)へ渡り、R463を道なりに進む。
上新井バス停脇の狭い道を行けば右手に普門院がある。
金山町五丁目から上新井までところバス(コミュニティバス)が運行されているが、本数は少ない。
   ところバス 南路線(山口循環コース・吾妻循環コース)


徒歩ルートと同様に門前の一方通行(旧鎌倉街道)を行く。上新井バス停の狭い路地を左折する。行き過ぎると厄介なので、道の右側に火の見やぐらを確認できれば間違いない。…車で来て行き過ぎる人が多いと聞く。
見どころ
 
境内諸仏、斬新な感じの本堂。

参拝メモ

ここ所沢には「弘法の三ツ井戸」という場所と伝説がある。普門院はその三ツ井戸に縁がある。
弘法大師巡錫の際、当地を訪れ民家に一杯の水を所望した。娘が遠方まで水を汲みに行ったのを見て、水に乏しいことを知った大師は、持っていた錫杖で3ヶ所の地面を示し 井戸を掘るよう告げた。井戸を掘ると清水が湧き出したという。これがこの地に伝わる伝説である。
ん〜弘法大師の加持水の話しはよくある。そのことが不思議である。伊豆修善寺の「独鈷の湯」に至っては温泉だよ。

それで......大師は清水の近くに草庵を建て、自刻の不動明王を安置した。清水は諸病を除き、寿命無量の益があることから、無量寺と呼ばれるようになり、これが普門院の始まりと伝えられる。
後の寛文年間(1661〜73年)に現在地へ移転したとされる。

本堂
山門からかぎ型に敷かれた石畳の先に本堂が建っている。
鉄筋コンクリート入母屋造で、屋根の青い瓦が斬新的である。

本堂前には小さな釈迦誕生仏像(写真枠内)と弘法大師像が立っている。
本堂の奥は竹やぶとなっていて屋根の向うに多くの竹が見える。

堂内には本尊の不動明王が矜羯羅童子・制多迦童子の両脇侍を左右に従え安置されている。
また、両脇檀には札所本尊の千手観音と十一面観音が安置されている。

境内諸仏
門前に立つ六地蔵は「北向六地蔵」と呼ばれ、(写真左)子供の守り本尊として夜泣き封じにご利益があるとされ、篤く信仰されている。
山門を入ってすぐ左の小さなお堂に祀られた地蔵尊は、お爺さんとお婆さんがお地蔵さんの足元にいる「ぼけよけ地蔵尊」 … 思わず手を合わせてしまった。

山門手前階段下には武蔵野観音霊場第十一番普門院、狭山観音霊場第七番と刻まれた石柱が立ち、石像の千手観音が安置されている。その脇には聖観音像と子育て地蔵尊が立っている。


實蔵院朱印

普門院は弘法大師霊場でもあり、奥多摩新四国八十八ヶ所の第72番札所になっている。
72番の大師堂は弘法大師と四国72番本尊の大日如来のペアが祀られているが、通常左側に祀られる大師像が右側に置かれている。
また、同札所48番三ツ井戸大師の朱印所も兼務している。
三ツ井戸大師の大師堂は金山町交差点付近の東川沿いにあり、奥多摩の石仏に加え、中央に三ツ井戸大師が置かれている。

伝説の三ツ井戸は金山町交差点を国道463号に沿って北に行くと東川があり、
西友の裏手に当たる川沿いに井戸と石碑が立っている。


Map


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