諸國放浪紀武蔵野三十三観音霊場
第12番 梅林山 全徳寺ばいりんざん ぜんとくじ
正式名称
梅林山 北野院 全徳寺
札所本尊
 
普悲観世音菩薩
本尊
 
釈迦三尊
宗派
 
曹洞宗
ご詠歌
 
北野なる 梅の花咲く 法の里
   流れにうたう 紫の雲
御真言
 
おん あろりきゃ そわか
所在地
 
埼玉県所沢市北野南2-13-15
04-2948-1439
最寄駅
西武池袋線 小手指駅から西武バス 内手 徒歩7分 または北野天神前 徒歩9分
全徳寺
道のり
 
11番普門院12番全徳寺

札所11番普門院からは、西所沢駅まで戻り、西武池袋線で小手指駅に行く。
小手指から西武バス宮寺西行(小手06) 金子駅入口行(小手07)にて内手で下車。少し戻り信号を右折し、道なりに暫く歩くと右手に全徳寺の広い駐車場が見える。

椿峰ニュータウン行(小手01)に乗車した場合は、北野天神前で下車、西方向に進むと左手に鈴木米店が出てくるので、その先の火の見やぐらのある岐路を左に入り川沿いに行き、T字路になっているところを左折する。…こちらの方が徒歩時間が2〜3分長いが、バスの便数は多い。
因みに、普門院から徒歩だと40分ほど。

入った路地を戻って左折。道なりに走ると北野天神前の交差点があるので、直進して次の信号を左折する。道は狭くなるがそのまま進むと全徳寺に着く。
見どころ
 
山門周辺のロウバイと白梅、意匠を凝らした山門、十六羅漢像。
参拝メモ

全徳寺の北西部一帯は小手指ケ原の古戦場である。元弘3年(1333)9月11日、新田義貞軍と鎌倉幕府軍による戦闘が繰り広げられた。
永禄年間(1558〜70)の開創と伝えられている。開山の顧山明鑑和尚が、当地周辺にあった無住の数ヶ寺を統合して全徳寺と号したのが始まりと云われている。

山門
山門駐車場から直接境内へアクセスできるが、参道へ回って山門から入るのが趣があってよい。

参道には数本のロウバイが植えられており、1月頃は甘い香りが漂っている。
ロウバイは「蝋梅」と書くことから、梅の一品種であると思われ易いが、梅はバラ科サクラ属であるのに対し、ロウバイはロウバイ科ロウバイ属の落葉低木なのだ。花弁がロウの様なイメージだから付けられた名前のようである。

透かし彫り駐車場の奥の方にも、白梅が植えられているのが見え、梅林山という山号に相応しい光景である。

山門の左手前には「北野院全徳寺」と刻まれた石標が立っている。

山門は切妻造りの一間一戸四脚門で、正面に唐破風を付したしっかりとした立派な門である。
山号の梅林山と書かれた扁額が掛かり、両脇の透かし彫りが美しい。

山門を入った両側には3体づつ古い地蔵尊像が並んで立っている。
ロウバイ地蔵尊地蔵尊

本堂
内陣山門から続く石畳の先に入母屋造り間口7間の大きな本堂が建っている。

本堂は宝暦元年(1751)と明治13年(1880)の火災で焼失し、現在の建物は平成元年(1989)に再建されたものである。

本尊は、釈迦如来と脇侍に文殊菩薩,普賢菩薩を置く釈迦三尊像である。当地在住の仏師、東京大学仏教青年会などで講師を務める皆川閑慶師の作だという。

普悲観音
普悲観音札所本尊の観音さまは、珍しい普悲観音である。別名を普照観音(ふしょうかんのん)とも言う。
大自在天身をあらわす観音さまで、大千世界で衆生を済度するのだそうだ。

岩座の上に立ち、両手を袖の中に人れて法衣に隠す姿をしている。
全身を衣で被った白衣観音の姿で表され、平等普遍の慈悲を強調した姿とされている。

観音堂本堂の手前左手にある宝形造の観音堂にも、新しく造像した大きな尊像が安置されているが、本体は本堂内に安置されている方の尊像である。






十六羅漢像
十六羅漢像駐車場からの入口付近には、石造の十六羅漢像が石燈籠などと一緒に植え込みの中に置かれている。
一体一体の表情を見て回るのが面白い。






全徳寺朱印

武蔵大和駅からスタートし、所沢・小手指と回った2回目の札所巡りも12番全徳寺で終了。 バスで小手指駅に向う。

全徳寺周辺には、新田義貞が源氏の白旗を立てた白旗塚や、将兵に忠誠を誓わせた誓詞ケ橋、武蔵野巡礼を開いた柴田常恵氏による古戦場の石碑がある。
時間が余ったら見て回るのもよい。

7月22日 大施食会


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