諸國放浪紀武蔵野三十三観音霊場
第30番 楊秀山 福徳寺ようしゅうざん ふくとくじ
正式名称
楊秀山 福徳寺
札所本尊
 
聖観世音菩薩
本尊
 
釈迦如来
宗派
 
臨済宗建長寺派
ご詠歌
 
山の端に さす日影に 阿弥陀尊
  道一筋に 笑み絶やすなく
御真言
 
おん あろりきゃ そわか
所在地
 
埼玉県飯能市虎秀71
最寄駅
 
道のり
 
29番長念寺30番福徳寺

札所29番長念寺からは、徒歩で向うか、武蔵横手駅へ戻って電車を利用するかはその時の判断である。
因みに徒歩では約35分、武蔵横手駅へは徒歩約15分で下車駅の東吾野駅から徒歩12分。
  ※武蔵横駅時刻表はこちらから 
東吾野駅からは、橋を渡って国道を横断してから左方向に進む。岡野屋酒店の前を右に折れ、暫く歩くと右側に福徳寺がある。

国道299号を秩父方面へ。徒歩ルートと同様岡野屋酒店の前を右折し道なりに。
見どころ
 
鎌倉時代末期に建てられた阿弥陀堂。
参拝メモ

福徳寺は、前の2ヶ寺と違い国道沿いではなく、鎌北湖へ抜ける道を500mほど入った山裾に建っている。
顔振峠や鎌北湖へのハイキングコースではあるが、この奥に点在する山村集落の生活道路が主目的の道路である。

歴史的な話し
福徳寺は、建暦2年(1212)に創建された古刹である。開山は宝山智鏡禅師によると伝わる。
本山は鎌倉建長寺で、かつては、本寺にあたる興徳寺の隠居寺だったようである。
慶安2年(1649)には、阿弥陀堂領として二石五斗の朱印を拝受している。
現在、福徳寺は無住の寺であり、納経は興徳寺で行っている。

本堂
本堂入口から坂を登ると、突き当たりに横長の民家風な建物が建っているが、これが本堂である。

左手の阿弥陀堂が本堂で、こちらは庫裏かと勘違いしがちだが、まさしくこの建物が本堂で、札所本尊の聖観音もこちらに安置されている。

正面中央に奥行の浅い向拝があり、「福徳禅寺」と書かれた扁額と詠歌額が掛かっている。
無住の寺なので、しっかりと雨戸が閉ざされていた。

阿弥陀堂
阿弥陀堂本堂より一段低い場所に、柵で囲われて建っているのが阿弥陀堂である。
三間四面の宝形造で、頂に宝珠を載せた銅板葺の屋根が美しい反りを形成している。
典型的な阿弥陀堂建築である。
鎌倉時代後期の建造物として武蔵野観音霊場で唯一となる国指定重文である。

阿弥陀堂に安置されている本尊は、信州善光寺から勧請されたという、鉄造の善光寺如来である。

大きな光背に三尊を配した、善光寺式と呼ばれる一光三尊の阿弥陀三尊像である。鎌倉時代後期の作と推定されている。秘仏で普段は拝観できないが、年3回行事がある時のみ開扉される。

六地蔵
阿弥陀堂に対面して、六地蔵が格子戸で閉ざされた祠の中に安置されている。


福徳寺朱印

福徳寺は無住の寺で、本寺の興徳寺が兼務をしている。
納経は興徳寺で行う。
 
福徳寺から国道299号に出て右(秩父方面)へ、徒歩20分程の距離である。

吉祥山 興徳寺  臨済宗建長寺派
本尊:阿弥陀三尊  創建:元久元年(1204)
埼玉県飯能市井上112  042-978-1272


興徳寺の門を入り、綺麗に手入れされた境内を行くと、白壁の土蔵が建っている。この土蔵が興徳寺の本堂である。


中央の向拝の下に行くと、賽銭箱の上に煎餅の空缶のような箱が立て掛けてあり、中に差換え用の納経朱印が入っている。(缶の蓋にサンプルが貼ってある)

賽銭箱に納経料300円を入れて、缶の中から1枚いただく。




Map


大きい地図・ルート検索  ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )


Prev    Next



諸國放浪紀 仏に出会う旅 HOME 仏に出会う旅 武蔵野三十三観音霊場

inserted by FC2 system