諸國放浪紀武蔵野三十三観音霊場
第33番 医王山 八王寺いおうざん はちおうじ通称 竹寺
正式名称
医王山 薬寿院 八王寺
札所本尊
 
聖観世音菩薩
本尊
 
牛頭天王(ごずてんのう)
宗派
 
天台宗
ご詠歌
 
カミホトケ 仲よくおわす 竹寺に
  武蔵野の道 つつながなかりき
御真言
 
おん あろりきゃ そわか
所在地
 
埼玉県飯能市大字南704
042-977-0108
最寄駅
 
公式サイト
 
道のり
 
31番天竜寺32番八王寺

札所32番 天龍寺からは、庫裡脇に竹寺への看板があり、示す方向へ降りてゆく。途中豆口峠を経て八王寺に至る。1時間程度で到着。

車の場合は、道なりに急な坂を下っていく。途中まで未舗装なので要注意。特に九十九折の所は慎重なハンドル操作が必要。中沢に出て、看板通り竹寺を目指す。今度は一転して上り坂。
中沢からは車の往来も少なくない。子の権現側よりは走り易い。
見どころ
 
神仏習合の姿を今に残す山岳霊場、奥武蔵俳句寺といわれる境内の句碑。
参拝メモ

いよいよ武蔵野観音霊場最後の札所、八王寺にて結願を迎える。
縁起によると、天安元年(857)慈覚大師(第3代天台座主 円仁)の東国巡錫の際、当地で疫病が蔓延していたのを見た大師は、当山で大護摩を修し、一刀三礼して牛頭天王の尊像を刻んで安置したと伝えられる。以来、東国の山岳霊場として隆盛を極め、明治の神仏分離も免れて、現在も神仏習合の姿を残す貴重なお寺である。
本尊に牛頭天皇を拝し、本地仏に薬師如来を祀っている。

駐車場から境内へ向うと、鳥居があり、その先には牛頭天王のブロンズ像が存在感をむき出しにして立っている。先入観からか、神仏混淆の雰囲気を感じる。

観音堂 (写真上)
更にその先に観音堂が建っている。
間口一間、切妻造、銅板葺で狭い縁を廻らせてた簡素なお堂である。中には札所本尊の聖観世音菩薩が安置されている。

いよいよ最後の読経となる。
練馬の大きな大学病院の脇に建つ札所1番からスタートした巡礼も、ハイキング客の多い奥武蔵の山間でエンディングとなる。
この間の風景や住環境の変化、出会う人々との会話で感じる訛りの変化に武蔵野観音巡礼の醍醐味を感じた。

牛頭天王宮本殿
本坊脇の坂道を上り、鳥居に設けられた茅の輪をくぐって更に上がると、神社様式の堂宇が建っている。
この社が牛頭天王を祀る本殿である。

入母屋造、茅葺で流向拝を付し、縁を廻らせてある。
深みのある丹塗りの社殿は、柱の角を黒く塗る事によっていっそうの重厚感を演出している。

現在の建物は、平成11年(1999)に焼失した社殿に替わって、平成15年(2003)に再建したものである。

本坊
牛頭天王本殿の参拝を終え、本坊で納経と結願の印をもらう。
本坊は大きな茅葺屋根の時代を感じる建物である。

中に入ると、お札など色々な授与品が並べられていた。その奥のコタツに住職がおられ、納経帳の書入れをしていただいた。

八王寺では春(3月〜6月)と秋(9月〜12月)に予約で精進料理を竹の器で味わう事ができる。
住職の法話を拝聴しながらの精進料理も良いかも。

八王寺は通称「竹寺」と呼ばれており、境内周辺は竹林に覆われている。
また、四季折々可愛らしい花が咲いている。



八王寺朱印

帰路をバス利用の場合、中沢か小殿まで徒歩となる。バスの時刻を確認して行き先を選択することになる。
中沢はバスの運行がない時間帯があるので要注意。

5月5日 竹雨会(要予約)  7月15日 牛頭天王大祭
  4月・10月の第一日曜日 写経会





ちょっと立寄り
     
 
日帰り温泉 さわらびの湯
 
 
 
山歩きをした後は温泉で身体を癒し、「結願」の安堵感にしたりましょう。
竹寺(八王寺)から名栗方面に下り、バス停 机から飯能駅行(飯02-2,03-2系統さわらびの湯経由)で、さわらびの湯で下車。

埼玉県飯能市下名栗685
  042-979-1212
 営業時間 10:00〜18:00
 定休日:第1・3水曜日
     (祝祭日を除く)
 料金 3時間 大人 800円 小・中学生 400円
 源泉 名栗温泉 ph値:9.11
 さわらびの湯 公式サイト

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