諸國放浪紀 鎌倉梅散歩 鎌倉紫陽花散歩 鎌倉紅葉散歩


古都鎌倉に似合う花の一つに梅があります。さくらの華やいだ雰囲気とは違った、素朴さを含んだ麗容を漂わせてくれます。
古刹との絶妙な取り合わせを醸し出してくれる鎌倉の梅を堪能しました。
単に梅を観賞するだけではなく、訪れた寺社にまつわる歴史や、文化についても見たり聞いたりしました。
最初に訪れたのは、JR横須賀線の北鎌倉駅から鎌倉駅までのコースです。2回目は二階堂と長谷を巡るコースです。



北鎌倉コース北鎌倉駅〜円覚寺〜東慶寺〜海蔵寺〜浄光明寺〜英勝寺〜鎌倉駅

二階堂・長谷コース鎌倉駅=バス=大塔宮(鎌倉宮)〜瑞泉寺〜荏柄天神〜宝戒寺〜鎌倉駅 =江ノ電=長谷駅〜長谷寺〜光則寺〜長谷駅

MAP各所の滞在時間にもよりますが、昼食を含めても4〜5時間が目安でしょう。
昼食は東慶寺周辺及び若宮大路がお奨めです。

正確な地図はこちらから開きます。

北鎌倉コース

円覚寺 : 鎌倉市山ノ内409 0467-22-0478 拝観 8:00〜17:00 拝観料 300円(大人)

道のり
円覚寺JR横須賀線 北鎌倉駅下車 鎌倉寄りホーム先端に臨時改札口が設けられており、容易に円覚寺側に降りられるので便利です。この改札口はSuicaにも対応しています。 上り方面でも構内踏切がありますから、この改札口を利用できます。

見どころ
山門(三門)周辺・仏殿・選仏場・佛日庵・黄梅庵などがポイントでしょう。
仏殿左側は白梅、右側には紅梅が観られます。

円覚寺 見晴台頑張って階段を昇り、国宝の洪鐘(おおがね)と呼ばれる梵鐘にも行ってみましょう。

ここは見晴台になっていて、山ノ内が一望できます。
うまい具合に茶店もあり、前の席からの眺望は格別です。

目前には梅の花で覆われた「東慶寺」の全貌を眺めることができます。

梵鐘(国宝):正安三年(1301)の銘があり、北条貞時が物部国光に鋳造させた鎌倉時代の代表的な名鐘の一つで、高さ2.59mと関東で最大の梵鐘と云われています。

佛日庵 佛日庵  
寺域内に17ある塔頭の一つです。
当初は、円覚寺開基の北条時宗の廟所で、墓堂として建立されましたが、後に北条得宗家の廟所として時宗夫人の覚山尼や北条貞時、高時の墓所になっているとのことです。
 
梅だけを観賞するなら、門の外からでも見ることができます。(中へ入るには拝観料が必要です。)
鎌倉三十三観音霊場の第33番札所(結願寺)にもなっています。




瑞鹿山 円覚興聖禅寺 臨済宗円覚寺派 本尊:宝冠釈迦如来坐像(鎌倉後期の作) もと鎌倉五山第二位 創建:弘安五年(1282)
 開基:北条時宗 開山:無学祖元 「円覚」とは、円満で明らかな仏の悟り意味します。

東慶寺 : 鎌倉市山ノ内1367 0467-22-1663 拝観 8:30〜17:00 拝観料 100円

道のり
東慶寺円覚寺を出て踏切を渡り、鎌倉街道を左に進むと、右手に東慶寺の入口があります。
石段を登り山門を入ると、梅の花と薫りが飛び込んできます。
今回のコースで梅を観るならやはりここかナ。
青みがかった古木に可憐な花...何とも言えませんね。

東国花の寺百ヶ寺に、「梅」で選ばれている理由が解る気がします。
 
東慶寺

紅梅もいいですね。ここのは真紅ではなく淡い紅で、私はこちらの方が好み...かな。

東慶寺












松岡山 東慶総持禅寺 臨済宗円覚寺派 本尊:釈迦如来 創建:弘安8年(1285年) 開基:北条貞時 
 札所等: 鎌倉三十三観音霊場 第32番(聖観音) 東国花の寺 第99番。

【昼食タイム】
 



この辺りの鎌倉街道沿いには、美味しい食事がいただけるお店が近い距離に数軒有ります。ほんとうに迷ってしまいます。
あくまでも私の身勝手でご紹介します。(私は偏食が多い方ですが...。)

鉢の木鉢の木(北鎌倉新館) : 精進料理の店。せっかく鎌倉に来たのだからチョット贅沢気分に...。でも昼食ならお弁当が値段も量も適当なのでお奨め。東慶寺と浄智寺の間くらいにあり、駐車場完備。
   鎌倉市山ノ内350  0467-23-3723 
    平日:11:30〜14:30、休日:〜15:00 無休
 
 


かまくら陶芸館かまくら陶芸館 : 主に鎌倉の陶芸家の作品を売っている店だが、飲食店も併設されていて、私の一番のお奨めは建長弁当。零余子とあさりの炊込みご飯に、煮物とけんちん汁。 Pなし(浄智寺に参拝したついでに寄る…という事に)
  鎌倉市山ノ内1385-3  0467-24-9534
   11:30〜15:00 定休日:月曜日(祝日の場合翌日)
 


鎌倉五山鎌倉五山 : 横須賀線の踏切を越した右側にある小造りの店。名物(?)は紫陽花セット(炊き込みご飯にけんちん汁)・けんちんそば。けんちん汁はそもそも建長寺汁に語源があるとか。 コインパーキング隣接
  鎌倉市山ノ内1435  0467-25-1476
   10:00〜17:00 無休
 



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海蔵寺 : 鎌倉市扇ガ谷4-18-8 0467-22-3175 拝観 9:30〜16:00 拝観料 無料(但し、十六ノ井は100円)

道のり
海蔵寺鎌倉街道を建長寺方面に進むと、「かど」と言う名の茶屋が右手に現れます。
この「かど」の角を右折すると、亀ガ谷切通しへ通ずる路です。
 
亀ガ谷切通しは山ノ内と扇ガ谷を結んでいます。ここは軽車両しか通行できないので、自動車では入らないように。 亀ガ谷切通しを抜け、薬王寺の先の丁字路を右折、横須賀線のガードをくぐって道なりに進むと海蔵寺に突き当たります。

見どころ
梅の木は少ないが、境内に若干見られます。

海蔵寺は扇ガ谷の静かな渓間にたたずむ古刹に出会い、心静まる独特の雰囲気があります。
本堂と庫裡の背後にある庭園は有名なので是非拝見を。


扇谷山 海蔵寺 臨済宗建長寺派 本尊:薬師如来 建長五年(1253)藤原仲能が建立した七堂伽藍跡が焼失後、
応永元年(1394)上杉氏定が心昭空外を招いて再建。
札所等: 鎌倉三十三観音霊場 第26番( 十一面観音) 鎌倉二十四地蔵尊霊場 第15番(岩舟地蔵)
鎌倉十三佛霊場 第7番(薬師如来)、東国花の寺百ヶ寺 第96番。
浄光明寺 : 鎌倉市扇ガ谷2-12-1 0467-22-1359

横須賀線 道のり
海蔵寺から真直ぐ緩やかな坂道を下り、横須賀線のガードをくぐって線路に沿って道なりに進みます。
閑静な住宅街の路地に小さな山門が現れます。山門の中は広い境内です。 海蔵寺からは徒歩8分くらいです。




見どころ
浄光明寺浄光明寺の梅は不動堂脇の大きな2本に尽きるでしょう。

阿弥陀堂の拝観日なら客殿奥の石段を昇り、本堂の阿弥陀堂・収蔵庫を拝観しましょう。
安置されている三尊像は国指定重要文化財です。
阿弥陀堂の拝観は木・土・日・祝の10:00-12:00、13:00-16:00(雨天不可)







泉谷山 浄光明寺 : 真言宗泉涌寺派 本尊:阿弥陀如来 創建:建長3年(1251)  開基:北条長時 開山:真阿
札所等:鎌倉三十三観音霊場 第25番(千手観音) 鎌倉二十四地蔵尊霊場 第16,17番(綱引地蔵尊、
矢拾地蔵尊) 鎌倉十三佛霊場 第九番(勢至菩薩)
英勝寺 : 鎌倉市扇ガ谷1-16-3 0467-22-3534 拝観 9:00〜16:00 拝観料 200円

道のり
英勝寺浄光明寺を出て最初の路地を左折すると、横須賀線の踏切にでます。この踏切を渡った先が英勝寺です。
木戸をくぐり、受付が不在の時は木箱に200円以上を奉納して境内に入ります。

見どころ
梅の木もそこそこ有るのですが、英勝寺は鎌倉にありながら、何故か他のお寺と異なった雰囲気を感じました。
鎌倉では唯一の尼寺だそうです。


東光山英勝寺 浄土宗 本尊:阿弥陀如来 創建:寛永十一年(1634) 太田康資の娘で、徳川家康の側室となったお勝の局(英勝院)が建てたといわれている。
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十二所・二階堂コース

山ノ内・扇ガ谷以外にも梅で有名な寺社は多くあります。2回目は、二階堂と長谷方面の2地区を回りました。

まずは「二階堂から小町へ」ですが、ここは片道にバスを利用すれば楽に歩いて回れます。(途中歩道もないところがありますので、車の往来には充分な注意が必要です。)

瑞泉寺 : 鎌倉市二階堂710 0467-22-1191 拝観:9:00〜17:00 拝観料200円

道のり
瑞泉寺鎌倉駅から大塔宮行きのバスに乗り、終点で降ります。
先ずは大塔宮(鎌倉宮)に参拝をし、大塔宮の右側の道を道なりにひたすら歩きます。約15分程で瑞泉寺に到着です。
 
見どころ
さすがに花の寺と呼ばれるだけはあって、四季花の絶えることのない瑞泉寺です。梅についても例外なく、境内には多数の梅の古木がありますが、名高いのは本堂前の黄梅です。
 
紅葉ガ谷の三方に山をめぐらした景勝地にあるので、一度と言わず四季折々には訪れていただきたい所です。 


金屏山 瑞泉寺 臨済宗円覚寺派 本尊:釈迦如来 創建:嘉暦二年(1327) 開基:二階堂道蘊 開山:夢窓疎石
札所等: 鎌倉三十三観音霊場 第6番(千手観音)、鎌倉二十四地蔵尊霊場 第7番(どこもく地蔵)。
荏柄天神社 : 鎌倉市二階堂74 0467-25-1772 拝観:8:30〜16:30

道のり
絵柄天神社鎌倉宮を背に金沢街道の岐れ道方面へ歩いて行くと、鎌倉宮との中間付近で荏柄天神の参道ぶつかります。
右手の参道つき当りに階段があり、絵柄天神である事がすぐに解ります。
この参道を後ろに振り返ると、金沢街道まで一直線で結ばれている事に気付きます。
 
見どころ
荏柄天神社は太宰府天満宮・北野天満宮とともに菅原道真を祭神とする日本三天神の一つといわれています。
天神と梅は付き物、東京の湯島天神や亀戸天神も「梅まつり」が開催され賑わいますが、ここ荏柄天神も例外に非ず。この季節境内は梅の花で賑わせてくれます。


荏柄天神社 主祭神:菅原道真公
宝戒寺 : 鎌倉市小町3-5-2 0467-22-5512 拝観 8:00〜16:30 拝観料100円

道のり
宝戒寺再び金沢街道に出て、鶴岡八幡宮方面に向かうと、小町大路との分岐点に着ます。
直進すると小町大路、道なりに右折すると鶴岡八幡宮ですが、ここの左手が宝戒寺の参道です。
 
見どころ
萩の寺として有名な天台宗の寺ですが、萩に劣ることなく見事な梅が境内を飾っています。
参道から梅の木が並び、萩の季節とは趣を異にする宝戒寺を感じさせられます。
境内にはよく手入れされた梅の木が、こんなにもあったのかと思わせる程に梅一色という感じで参詣者を迎え入れてくれます。
 

宝戒寺宝戒寺本堂の大きな屋根によく映える本堂前の梅の木も見事ですが、特に目をひくのは本堂前左側の大きな枝垂梅でしょう。
また、本堂右手奥の紅梅も白梅と絶妙なコントラストを観せてくれます。
 





金竜山釈満院円頓宝戒寺 天台宗 本尊:子育経読地蔵大菩薩(国重文指定) 創建:建武2年(1335) 開基:後醍醐天皇
開山:円観恵鎮慈威和上(1281〜1356)
「円頓宝戒」とは、円は円満、頓は速やかに悟って仏になるという天台宗の根本的教え、宝は戒にかかる
敬称、戒は出家僧の修行規則だといわれている。
札所等:鎌倉三十三観音霊場 第2番(准胝観音)、鎌倉二十四地蔵第1番(経読地蔵)

【昼食タイム】
 



宝戒寺から鎌倉へ戻る途中の若宮大路あたりでの昼食が、店も多く適当でしょう。
 瑞泉寺・荏柄天神社と回ったので、スタート時間によっては昼食のピーク時間を過ぎているかも知れませんが、かえって好都合という場合もあります。

茶らく : 会席料理・お弁当の店。鶴岡八幡宮の三ノ鳥居手前左手、八幡宮バ停前。三段重の椀で出される茶らく弁当がお奨め。
  0467-22-0203 11時〜17時 月曜休

峰本本店 : そば・懐石料理の老舗。茶らくより八幡宮側へ2〜3軒先。チョット贅沢気分で...。という昼食向き。
そばと言っても駅前によくある紺のれんの庶民的なお店を想像したら大間違い。お料理もしっかりしていればお値段の方もそれなり...です。
  0467-22-4431 11時〜20時30分 無休

いも吉館 : いも会席料理。屋根の上に巨大なサツマイモがあるのですぐ解ります。ここの料理の主役はサツマイモ。いもきんとん・紫いもうどん・いもの湯葉巻き、あげくの果てにイモワイン
  0467-25-6038 9時30分〜18時 無休
 


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長谷地区


次に向かうのは「長谷」地区ですが、ここへは鎌倉駅より江ノ電(長谷駅)か、バス(長谷観音)で移動します。

長谷寺 : (長谷観音)鎌倉市長谷3-11-2 0467-22-6300 拝観 8:00〜17:00  10月〜2月 〜16:30 拝観料 300円

道のり
長谷寺江ノ電:長谷駅 下車 徒歩約5分 鎌倉〜長谷 190円 5分 バス(江ノ電・京急):長谷観音 下車 徒歩約2分 鎌倉駅〜長谷観音 170円 約6分 多数の系統が長谷観音を通ります。

見どころ
由比が浜を見下ろす景勝地にあり、境内からの眺望は抜群です。それもあってか、大仏や鶴岡八幡宮と同様に鎌倉の名所となっているので観光化され過ぎた感じがします。
梅の木は慈光殿周辺と池の周囲に多く植えられています。



海光山 慈照院 長谷寺 浄土宗系単立 本尊:十一面観音(長谷観音) 創建:天平8年(736) 開基:藤原房前 開山:徳道上人
札所等:阪東三十三観音霊場 第4番、鎌倉三十三観音霊場 第4番 (十一面観音)
光則寺 : (こうそくじ)鎌倉市長谷3-9-7 0467-22-2077 拝観 7:30〜日没 拝観料 100円

道のり
光則寺古木長谷寺を出て、長谷観音前の交差点まで戻り、一本大仏寄りの細い路地を左に入り、道なりに進んだ突き当たりです。
 
見どころ
光則寺は四季折々の花が楽しめる花の名刹として知られていますが、中でも樹高7m、推定樹齢120年と関東屈指の古木であるカイドウは余りにも有名です。
 
梅は境内のほぼ全域で観られるが、特に本堂左手の池の畔には、まるで日本画のような古木の梅が可憐な花を付けています。
 
光則寺本堂手前を右手にのぼると、日朗上人が幽閉された土牢がある裏山にでます。
ここから見下ろす光則寺は、独特の形状を持つ屋根がとても印象的です。

三方を山で囲まれた静かな佇まいに、冬はウメ、春はサクラ、カイドウ...そして紅葉と四季の花木に囲まれた古刹を観ていると、時間の経つのを忘れてしまいそうです。

ここを訪れた際は、是非この光則寺の全容が一望できる裏山に上がってみてください。

 

蝋梅光則寺山門前左手には鑞梅が見事に黄色い花を咲かせていました。
 
 






行時山 光則寺 日蓮宗 本尊:薬師如来 創建:文永11年(1274) 開基:寺社奉行宿屋光則 開山:日朗上人
札所等: 鎌倉二十四地蔵尊霊場 第3番( 黒地蔵)、鎌倉十三佛札所 第11番 ( 阿閃如来)
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