紅葉を求めて、松川渓谷・秘境秋山郷を訪れました。 |
松川渓谷の紅葉めぐりは、この高井橋からスタートしました。 松川渓谷は上位にランクされるたいへん美しいV字渓谷で、紅葉の時期は多くの観光客が訪れます。 まだ、紅葉のピークには早かったのと、逆光で白っぽくなっちゃいましたが、現物はもっと綺麗です。 奥志賀の見頃時期に合わせたので、松川渓谷はこれからがピークなのでしょう。 高井橋は上信越自動車道、須坂I.C.から国道403号線〜万座道路(県道54・112号線)〜県道351号線を経由して約15km程です。 |
山田温泉の温泉街を抜けると、いよいよ渓谷の奥へと入って行く感じがしてきます。 八滝は道路沿いではなく、松川を隔てた対岸の山にあるので、滝壺の近くで観賞という訳にはいきません。 展望台が設けられているので、そこから眺める事になります。 180m程の落差があるらしいけど、遠くていまいち迫力に欠ける気がします。 8段になって流れ落ちているから「八滝」との事ですが、よく確認できませんでした。
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お店の展望台からの眺め。 |
綺麗に色づいている処もありました。 |
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小腹が空いたので、山菜おこわ、おやき、そして名物ひんのべ汁をいただきました。 八滝もみじ亭 営業:9:00〜17:00 4月末から11月中旬までの営業 長野県上高井郡高山村奥山田3681-524 026-242-2333 |
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松川渓谷を更に進むと「名勝 雷滝」の看板が見えてきます。 駐車場から松川に向かって降りること約6分、もの凄い轟音がしだいに大きさを増してきます。 岩肌を伝わり降りることなく、一直線に滝壺に落ちているので凄い音です。 ダムの放水を見てるようです。 道が滝の後ろを通っているので、背面から滝を見ることができ、「裏見の滝」とも呼ばれているそうです。 滝の裏を人が歩いているのが確認いただけましたでしょうか。 |
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説明しないと分かりませんが滝の裏側です。慣れるまでは怖いくらいです。 思わず手を差し伸べてみたくなりますが、距離があります。 簡易なコンパクトデジカメなので、白い線にしか見えませんが、シャッタースピードを選択できるカメラなら輝いて落ちる水滴を撮ることができると思います。 |
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滝を過ぎた辺りからは、こんな景色がみられます。 紅葉が進んでいれば、更に美しい彩になっている筈です。 |
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周辺の地図 |
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雷滝から約0.9kn程進むと五色温泉です。 五色温泉と言っても一軒宿の「五色の湯旅館」しかありません。 1日目はここに泊まりましたが、温泉は日帰りでも利用可能です。 温泉は含ラジウム硫化水素泉で、天候の変化によって5色に変わることから五色温泉というようです。 風呂は 混浴・女性専用の野天風呂と内湯、宿泊客専用の貸切風呂がありました。 |
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混浴(実際には男性がほとんど)に入りましたが、この日はとても熱くて足も入れられませんでした。 他の男性客も挑戦してはみるものの「うわっ!」と叫んで、内湯へと引き返していきました。 因みに女性専用の方は適温だったようです。 何でも近隣の火山の地下活動の影響との事で、ぬる過ぎることもあるとか。 自分は熱いのが苦手なほうで、貸切風呂で思う存分水を注いで入りました。 翌朝、再チャレンジした時は我慢できる熱さだったので、川辺の冷風を顔に感じ気持ちよく入れました。 貸切風呂(家族風呂)は1人で入るには充分な広さです。 ※ 平成29年現在 リニューアルにより、上の写真の露天風呂は営業しておりません。 左の写真もリニューアル前のものです。日帰り入浴も不可です。 | ||
県道66号線を更に奥へ、五色温泉から約1.4km辺りに七味温泉への分岐が現れます。七味温泉の看板が目印です。 分岐点から0.6km程で七味温泉です。 松川渓谷最深部の温泉 ここは、五色温泉とは違い、かなり展望が開けています。 五色温泉は”天候の変化で5色にかわる”でしたが、七味温泉は7つの源泉をブレンドしているので”七味”…分かり易くていいね。 唐辛子と一緒だ。 |
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七味温泉の宿は3件、以前は4件あったそうですが、現在では日帰り温泉施設になっているとのこと。 この日帰り温泉、「湯元 牧泉館」といって、かつては七味温泉発祥の宿であったらしい。 大きな露天風呂と7源泉ブレンドの内湯があり、これぞ七味の湯が味わえます。 お勧めの一湯です。 湯元 牧泉館 現在閉鎖中 長野県上高井郡高山村牧奥日影2974 026-242-2501 入浴料 500円 営業 10:00〜18:00 定休日 木曜日 冬季休業 11月中旬〜4月 泉質・泉温 含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物硫酸塩泉 源泉 95.5℃ |
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七味温泉への分岐点から坂を上って約2.6km。標高1500m〜1800mに広がる山田牧場。 ここで休憩、牧草地を散策したり、牛と戯れたり、美味しい牛乳をいただいたり、とにかくリラックスしましょう。 これから先、志賀高原へは狭く急でカーブの多い「笠ヶ岳」越えが待ち構えていますからね。 右写真の一番高い三角錐の部分が笠ヶ岳で、三角形の底角の部分を走り抜けます。 山田牧場周辺に数軒の宿泊施設がありますので、先ほどの温泉宿に泊まるか、爽やかな高原牧場の朝を迎えるか、悩むところです。 笠ヶ岳 : 標高 2,075m 山田牧場から七味笠岳林道を登ってくると、標高1.920mの笠岳峠に「峠の茶屋」があります。 笠ヶ岳の登山口になっていて、ここから約30分で山頂に登頂できます。 駐車場があるので、時間があれば頑張ってみてはどうでしょう。 |
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山田牧場内の高い位置まできました。 笠ヶ岳がかなり近くに見えます。 この辺りにも牛が放牧されていました。 牛さんと対話しましょう。 「美味しそうな黒毛和牛」なんて言っちゃダメですから。 |
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周辺の地図 |
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笠岳峠を越え、再び狭くカーブが連続する林道を降りてくると、志賀草津道路の「平床」に出ます。 ここまで来れば一安心です。そのまま蓮池方向に走り、「木戸池」で休憩です。 清潔な公衆トイレもあるので休憩に適しています。 笠岳峠から約4.7kmです。 訪れる人も少ない木戸池は、周辺に木道も整備されており散策にはちょうど良い場所です。 |
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蓮池は志賀高原の中心にあり、秋山郷に向かう分岐点でもあります。 池の周囲に遊歩道があり、 湖面に映る紅葉を楽しみながら歩いてみるのも、なかなか風情があります。 |
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蓮池から奥志賀方面へ県道471・502号線を雑魚川に沿って進みます。 しだいに山深くなり、紅・黄・茶 色とりどりの紅葉の中を車を走らせると、感激のあまり声も出ないほどです。 |
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途中、秋山郷方面と野沢温泉方面の分岐にがあります。秋山郷へは県道502号線を別れ、雑魚川に沿って雑魚川林道へと進みます。 道は更に狭くカーブも多くなりますので、運転は注意深く慎重に。たまに対向車が現れるので、景色に見取れていると危険です。 途中、右写真のような滝のある雄大な沢があります。紅葉の観賞ポイントです。 |
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野沢温泉との分岐点から約15km程走ると、目の前が開け赤い橋を渡ります。(走行中は赤いかどうか分かりません) ここが秋山郷としては一番奥に当たる切明です。 紅葉を楽しむ人にとって「秋山郷」は絶対にお薦めです。 ・日光のような混雑がないこと。 ・大型バスが入って来れないのも、混雑しない要因。 ただ、紅葉が終わるとすぐに雪国となってしまい、日本でも有数な豪雪地帯なので、対応可能な車と運転技術が必要です。 奥志賀方面からは冬季閉鎖されます。(11月4日以降〜5月中・下旬) 国道405号線からのルートしかありません。 雪の降らない内に訪れる事をお薦めします。 |
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上の写真にある橋から川下方向を眺めると、 紅く染まった山肌を流れ落ちる「夫婦滝」を観ることができます。 奥志賀から一緒だった雑魚川はここで合流し、中津川となり、更に津南付近で信濃川に合流します。 |
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橋から上流側もV字渓谷が続いています。 この川(中津川)の上流は野反湖につながっていますが、道は無く、こちらから野反湖へは行けません。 苗場山(2,145m)への登山ルートも、ここより津南方向に行った和山(ワヤマ)か、のよさの里になりますので、 やはり秘境なのですね 。 つり橋の先に見える川原には温泉が湧いている箇所があり、宿でスコップを借りて川原を掘り、自分専用の露天風呂をつくることができます。 ただし、人が浸かるくらいの穴を掘るのはたいへんな作業になるので、先客が掘ったあとをチャッカリ利用させて貰うのが一番です。 湧出温度は50℃以上あるので、川の水を引き込んで適度な温泉を作ってください。 |
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周辺の地図 |
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小赤沢は切明から国道405号を津南方面に約13km走った地点です。 小赤沢には日帰り温泉施設「楽養館」があります。 秋山郷を訪れたら、是非とも入りたい温泉です。 楽養館 長野県下水内郡栄村大字堺18210 025-767-2297 男女別内湯 各1 、食堂、売店 営業時間: 4月営業開始〜11月中旬冬季閉鎖まで 定休日: 毎週水曜日(10月は無休) 入湯料:600円 紹介サイト: 小赤沢温泉 楽養館 |
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ここの温泉は凄いですよ〜。 何が? 写真では分かりにくいですが、赤褐色なんです。単なる赤褐色の温泉は見かけますが、浴室全体が泥まみれっていう感じで、一歩踏み入れるのに躊躇しました。 湯船の底には土類が沈殿していて、足の裏が何とも言えない感触。 鉄分が含まれているので、空気に触れることによって赤くなるらしい。 泉温は低いですが、時間を掛けてゆっくり入れば湯上りがいつまでも火照る感じ。 |
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帰路は国道405号線で津南に出て、国道117・353号線経由で関越自動車 塩沢石打I.Cへ向かうのが便利です。 |
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