日本有数の紅葉名所、愛知県豊田市足助の「香嵐渓」を訪れました。 |
香嵐渓のカエデは、飯盛山(いいもりやま)にある香積寺(こうじゃくじ)の第11世三栄和尚が、巴川から香積寺に至る参道に植えたのが始まりと言われています。
その後、地元住民らによってカエデが植え足され、遊歩道を整備するなどして、今日の香嵐渓になったとのことです。
紅葉を鑑賞するエリアは、巴橋からつり橋の香嵐橋に至る範囲なので、ゆっくり見ても2時間、飯盛山の中腹を散策しても3時間あれば美しい紅葉を鑑賞できます。
付近に鉄道はなく、主要駅から路線バスを利用し、香嵐渓バス停で下車するルートしかないです。
首都圏からマイカーで香嵐渓のみに来るのはもったいないので、今回は2食付の日帰りバスツアーを利用しました。
都区内を7時前後に出発し、現地滞在2時間、21時前後に戻って来るコースが多いです。
※バスツアー利用上の注意点。
観光バスは宮町駐車場で乗客を降ろし、一旦退避場所へ回送。出発時間に合わせて宮町駐車場に迎えに来るという運行になります。
見頃時期の休日は、周辺道路が混雑するため、観光バスからの下車、乗車後の出発まで30分ほど掛かるようです。
平日のツアーがお奨めです。
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香嵐渓広場から長い石段を2回上ると、山門があります。 香積寺は、応永34年(1427)創建の古刹です。 開基は関白二条良基、滅亡した足助氏の菩提を弔うために飯盛山の足助氏の居館跡に建立され、白峰祥瑞により開山しました。 香積寺は、飯盛山(はんせいざん)香積寺と号し、本尊に聖観世音菩薩を祀る曹洞宗の寺院です。 本堂左手には、江戸時代後期建立の座禅堂が現存し、堂内中央には文殊菩薩像が祀られています。 平日にもかかわらず、本堂参拝者の長い列が続いていました。 | ||||||||||||
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香積寺境内の紅葉は見事です。 当山の著名な住職、11世三栄本秀が、寛永11年(1634)頃から般若心経を一巻読誦する毎に、カエデやスギを1本ずつ巴川沿いの参道に植えたと伝えられ、地元民から「もみじの開祖」などと呼ばれていたといいます。 こうして、美しい紅葉を見ることができるのも、三栄和尚のお陰ですね。 |
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石段の上から |
参道には大勢の人が行き来しています。 |