諸國放浪紀 さくらを観に行こう
 
 
 
東京のさくらが終わったら、さくらを追ってみちのくへ出かけましょう。
また、綺麗なさくらに出会えます。

「みちのく三大桜名所」の青森:弘前公園、秋田:角館、北上:展勝地への花旅をレポートします。

弘前公園と北上展勝地は開花時期が近いので、うまく日程を調整すれば、同じ旅程を組めますが、角館の一番の見どころである枝垂れ桜は、若干見ごろ時期が早いので、訪問時期を合わせるのが難しいです。
その年によっても差があり、事前に開花情報を入手し、あとは自分なりの判断で出発を決めるのが良いと思います。

バスツアーに参加して、2分咲きだった、葉桜だったという苦い経験もしました。
宿泊も直前予約が可能なビジネスホテルや、高速インターを一つ移動するくらい離れた場所にするのも有効な手段かも知れません。


 
         
展勝地 〜 弘前公園  3泊4日
 
ルート
東京外環〜東北自動車道〜北上江釣子I.C.〜展勝地…さくら見物…北上江釣子I.C.〜花巻南I.C.〜花巻温泉泊
花巻南I.C.〜東北自動車道〜大鰐弘前I.C.〜弘前公園弘前泊(夜桜見物)〜大鰐弘前I.C.〜一関I.C.〜厳美渓
厳美渓見物〜猊鼻渓…猊鼻渓舟下り…一関I.C.〜東北自動車道〜東京外環
 
時期が合えば、弘前〜北上JCT〜秋田自動車道〜大曲I.C.〜角館(泊)でも良いと思います。
 
     
北上・展勝地
 


 
 

車でのアプローチ
東京からは東北自動車道、北上江釣子(きたがみえづりこ)I.C.で降り、国道107号線…珊瑚橋で展勝地に行きます。
見ごろ時期は珊瑚橋のルートが渋滞するので、日高見橋へ迂回した方が良い場合があります。
浦和本線から約5〜6時間ほどです。 高速料金(ETC)は6,960円。

駐車場
展勝地のレストハウスに近い駐車場が一番便利。平日なら10:30までに到着すれば、何とかなるかも。(確実ではありませんが)
観光遊覧船に乗るのにも便利です。


※ 参考
新幹線
東北新幹線 北上駅下車 徒歩約20分
 
空路
いわて花巻空港へは大阪(伊丹)4便、・札幌2便が就航しています。
いわて花巻空港〜JR北上駅 空港アクセスバス約35分
 
 

さくらまつり
令和6年のさくらまつりは 4月4日(木)〜4月29日(月)に開催されます。
さくらまつり公式サイト :: 北上展勝地さくらまつり 
観光馬車,臨時駐車場,(渡し舟,観光遊覧船:令和6年は運行中止)はさくらまつり開催期間中のみです。

 

 
 □ 桜並木
     
 

展勝地の最も中心的なお花見処です。

大きな樹の下を約2kmに渡って散策します。
観光馬車も運行されているので、片道を馬車でというのも良いかもしれません。

観光馬車 9:30〜17:00
 乗り場:SL前 ,児童公園前
 料金 : 500円

   
 
 
桜のトンネルを歩くと距離を忘れます。
 
 
 

 
 
急な雨で道がぬかるんでしまいました。
川側にも道があります。
 
 
 

写真に見える橋が珊瑚橋で、桜並木は橋のあたりまで続いています。橋の先にも若干ありますが、ここらで折り返してもよいかなって感じです。

北上川に鯉のぼりを泳がせる … イベント
「北上川に鯉のぼりを泳がせる会」開催によるもので、珊瑚橋下流にロープで吊るされた鯉のぼりが川面を泳いでいます。

 

 
 □ 観光遊覧船
     
 

桜並木を散策した後は、観光遊覧船で川から桜並木を眺めます。
桜並木を客観的に観るのも、また違った雰囲気が味わえます。

観光遊覧船
  さくらまつり開催期間 9:00〜17:00
  乗り場 : レストハウス入り江
  令和5年度は運行中止

   
 
 
 
         
 
 

レストハウスの入り江を出て、先ほど歩いてきた展勝地のさくらを右手に見ながら珊瑚橋へ。

舟は珊瑚橋の先でUターン、入り江へと戻ります。
何本かの鯉のぼりをくぐりますが、中に鯉ではなく”うなぎ”ののぼりが下がっていました。
こちらの地方独特のもののようです。

20分ちょっとの船旅でした。 これお勧めです。

 
 

 
 
 □ 対岸からの眺め
     
 
展勝地を出て、珊瑚橋を渡り、対岸からのお花見です。

駐車場は無いですが、道路脇の空きスペースに車を押し込んで散策しました。

珊瑚橋付近は桜で満ち溢れています。
晴れてはきたものの、後ろの山はまだ霞が掛かっています。
霞が完全に取れたら、山の緑に桜が映え、素晴らしいこと間違いなしと思われます。
   
         
 
   
 
展勝地の全景を眺めることができます。
 
北上川に架かる鯉のぼりも意外と圧巻です。
 
 
 
   
   
 
 
   
弘前公園
 


 
 
車でのアプローチ
前日は花巻温泉郷の一つ渡り温泉に宿泊したので、花巻南I.C.から弘前へ向かいます。
東北自動車道を大鰐弘前I.C.で降りて、国道7号線・県道109号・17号・31号線で弘前公園に着きます。

駐車場
弘前公園周辺には常設駐車場の他、さくらまつり臨時駐車場が設けられます。市立観光館の地下駐車場などは追手門に近く便利です。空いていればラッキーです。
民営の駐車場もありますが、用心しないと1日2,000〜8,000円と高額な料金の駐車場もあります。
 
 
さくらまつり
2024年のさくらまつりは4月19日〜5月5日に開催予定です。
本丸・北の郭への入場は有料です。 大人 310円 小中学生 100円 (単独券)
さくらまつり公式サイト : 弘前さくらまつり 
 
 
 
 
 □ 追手門から本丸へ
     
 
追手門から入場し、本丸へと向かいます。
途中、弘前城植物園にも立寄ることにしました。


追手門を入り、道なりに進むと辰巳櫓(右)のある堀にでます。
 
 
         
 
 
 
弘前城植物園はすいているので、ゆっくり坐って桜や梅を観賞できます。 枝垂れの一本桜(中央)が見事でした。
 
 
 

 
 

入場料を払い、南内門に入ると枝垂れ桜が見ごろを迎えていました。

 
 
   
 
 
 
 □ 北の郭・ピクニック広場
     
 
   
 
本丸と北の郭を結ぶ鷹丘橋
     
 
   
 
ピクニック広場は地元の人達が集まり、花見の宴で盛り上がっていました。
ここの紅枝垂れは、地面すれすれまで枝が垂れ下がっています。ソメイヨシノの大木も迫力あります。
 
     
 
 
 
 □ 夜桜
     
 


夜桜を観に行ってみた。ライトアップが美しい。

 
 
 
 
 
昼の岩木山と夕日にシルエットを映す岩木山。
 
     
 
 
 
 
   
         
厳美渓・猊鼻渓
 
弘前から東京への直帰は辛いのと、せっかく東北に来たので、東北自動車から近く風光明媚な中間的地点で1泊。
ということで、厳美渓と猊鼻渓を選択しました。
大鰐弘前〜一関
 
 
 
 
 □ 厳美渓
     
 

栗駒山から流れる磐井川が、栗駒山の噴火によって堆積した凝灰岩を侵食して形成した地形で、古くから景勝地として親しまれている。




 

 
 

郭公だんご
渓谷のあずまやと団子屋の裏窓に張られたワイヤロープに、滑車の付いたカゴを提げ、代金とだんごを搬送するもの。
注文書と代金をカゴに入れ、合図をするとカゴが引き上げられ、だんごとお茶が入れられて戻ってくる。

厳美渓の名物になっている。
 

 

 
 
   
 
 

 
 
 □ 猊鼻渓
     
 
猊鼻渓は一関市の砂鉄川沿いの渓谷で、砂鉄川が石灰岩を浸食してできたといわれている。
高さ50mを越す断崖は2kmにおよび、約1時間半程の舟下りが堪能できる。

ここの舟は手漕ぎ舟(漕ぐというより竿で川底を突き推力を得ている)なので、渓谷の静けさを感じ取ることができる。

猊鼻渓は国指定名勝です。

乗船場付近の桜は満開でした。(右写真)
   
 
 
舟は客数に応じて増便されるので、長く待つことは無い。
船頭の案内を聞きながら、渓谷の奥へと進んで行くと、普通の山肌だった両岸の景色が一転し、切立った崖へと変化する。

様々な形をした岩肌、滝や鍾乳洞が次々と現れ、舟の折返し地点で一旦下船する。
ここから5分ほど歩いて、大猊鼻岩を見に行く。

運だめしの石というのを販売している。
対岸の大岩に空いた穴に投入れ、運を試すというもの。宮崎県鵜戸神宮の「運玉占い」よりはるかに難しい。
帰路は船頭の「猊鼻追分」を聞きながら発着場へ。
 
 
舟下り
  所要時間:約1時間30分  基本的に毎正時発
  料金 : 大人 1,800円
  公式サイト:名勝げいび渓舟下り 
   
     
 
   
 

   
 

   
   

 
     
 
 
 

帰路
東北自動車道 一関I.C.〜川口JCT〜東京外環で帰宅。

 
     

     
弘前公園〜角館  1泊2日   ANA「旅ドキ東北 2日間」プラン利用
 
ルート
羽田〜ANA便〜大館能代 <レンタカー>碇ヶ関I.C.〜東北自動車道〜大鰐弘前I.C.〜弘前公園…さくら見物…大鰐弘前I.C.〜 東北自動車道〜松尾八幡平I.C.〜八幡平泊
松尾八幡平I.C.〜東北自動車道〜盛岡I.C.〜田沢湖〜角館…さくら見物…角館〜協和I.C.〜川辺JCT〜秋田空港I.C.
秋田空港〜ANA便〜羽田
 
 
 
 
 
弘前公園
 
 
角館の見ごろ時期に合わせたため、弘前公園のさくらは、枝垂れ桜が3分咲、ソメイヨシノは1〜2分咲でした。 残念!
 
 
 
 
 


 

満開を過ぎて散る頃は、このお堀が桜の花びらで一面ピンクにそまるのですが、膨らんではきていますが、まだ蕾状態。
でも、樹全体は色ずんできていますね。

本丸付近も、北の郭もまだ時期が早いですね。杉や松の緑が勝ってます。

 
 
 
 
 □ 経由地
     
 

八幡平
宿泊地を八幡平とし、「旅ドキ」で指定されているホテルグループから選択しました。

 
 
 
 
田沢湖
八幡平から角館への移動途中、田沢湖を経由しました。 盛岡I.C.から角館に向かう道のりでは、さほどの遠回りではありません。

有名な辰子像を撮ったのですが、変なオヤジがいつになってもどきません。あ〜あ...。

面積 25.8 ku  周囲 20 km  
  最大深度 423.4 m … 日本第1位
  貯水量 7.2 キロ立米
 
     

     
角 館
 
 



 
 
八幡平からの移動
八幡平のホテルを8:30にチェックアウト。東北自動車道を盛岡I.C.で降りて、国道46号線で田沢湖へ。
湖畔で休憩の後、国道105号線を使い角館に入ります。
運良く武家屋敷入口の駐車場に置けたので、早速散策開始。
武家屋敷通り沿いの稲庭うどん店で、名物を昼食でいただいた。 ここまで3時間半くらいの移動だったかな。

※ 参考 直行の場合
新幹線
東京から秋田新幹線 こまち号で角館駅下車。 約3時間1分〜3時間20分

空路
羽田〜秋田 65分
秋田空港〜秋田駅 リムジンバス 40分 秋田駅〜角館駅 JR新幹線 43分〜49分

 
 
さくらまつり

さくらまつり公式サイト : 田沢湖・角館観光協会 
さくらまつり期間中の駐車場は11箇所ほど案内されていますが、武家屋敷に隣接した旧角高グラウンドが便利です。
 

 
 □ 武家屋敷通り
     
 
東北の小京都と呼ばれる角館は、古い文化と共にさくらを鑑賞するという風情を楽しむのに最適のお花見スポットです。

黒塀にかかる枝垂桜の薄紅色。これを観たくて遠方から多くの人が訪れます。

162本の国指定天然記念物の枝垂桜と、桧木内川(ひのきないがわ)堤の全長2kmにわたるソメイヨシノの桜並木。
この2点が角館のお花見スポットです。
   
 

350年程前、京都のお姫様の嫁入り道具にあった
3本の枝垂桜の苗木。それが原木となって現在ある武家屋敷通りの枝垂桜になったと言われています。

   
       
     
 
 
 
 □ 桧木内川堤 (ひのきないがわ)
     
 
武家屋敷通りを西側に抜けると、桧木内川の堤に出ます。
桜のトンネルを散策するもよし、 川原に降りてゆっくりするもよし、楽しみ方は色々。

ここは国指定名勝になっています。
ここのソメイヨシノは昭和9年(1934)、今上天皇御誕生記念として植えられたもので、”日本さくら名所100選”に選ばれています。

シートを敷いて宴会に興じている人も多く、市民の憩いの場でもあるようです。

対岸から見る全景も素晴らしいです。
   
 
   
         
 
 □ 立寄りスポット  武家屋敷
     
 

青柳家 県指定文化財
石黒家 市指定文化財
所在地
秋田県仙北市角館町表町下丁3
所在地
秋田県仙北市角館町表町下丁1
連絡先
0187-54-3257
連絡先
0187-55-1496
開館時間
9:00〜17:00 (11月〜3月は16時まで) 無休
開館時間
9:00〜17:00 (12月〜3月は16時まで) 無休
入館料
大人:500円 中・高校生:300円 子供:200円
入館料
大人:500円 小中学生:300円
岩橋家 県指定文化財
小野田家 市指定文化財
所在地
秋田県仙北市角館町東勝楽丁3-1
所在地
秋田県仙北市角館町東勝楽丁10
連絡先
0187-43-3384 (仙北市文化財課)
連絡先
0187-43-3384 (仙北市文化財課)
開館時間
9:00〜16:30  12月〜4月中旬冬季休館
開館時間
9:00〜16:30  12月〜4月中旬冬季休館
入館料
無料
入館料
無料
小野崎家  公民館・武道館として活用
河原田家 市指定文化財
所在地
秋田県仙北市角館町表町上丁6
所在地
秋田県仙北市角館町東勝楽丁9
連絡先
0187-54-1110
連絡先
0187-55-1500 (仙北市文化財課)
開館時間
9:00〜16:30  土日祝・年末年始
開館時間
9:00〜17:00  12月〜4月中旬冬季休館
入館料
無料
入館料
大人:500円 小中学生:300円
松本家 県指定文化財
所在地
仙北市角館町小人町4
連絡先
0187-43-3384 (仙北市文化財課)
開館時間
9:00〜16:00  11月〜4月中旬冬季休館
入館料
無料
 
         
     
 
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