諸國放浪紀
 

歳の瀬から新年に掛けて、野水仙の群落は一面の開花と香りを漂わせます。
伊豆下田の爪木崎と内房の鋸南町(きょなんまち)を訪れました。
房総の水仙は、数ヶ所に点在しており、徒歩やバスで巡ります。



伊豆 爪木崎 (つめきざき)

 
伊豆下田の須崎半島の東南端にある爪木崎公園は、海岸に沿って野水仙の群生地になっています。
約300万輪とパンフに掲載されていますが、実際はどうなんでしょう。 やはりあるかなぁ。
また行きたくなるほどのインパクトはあります。
 
近年、遊歩道も整備され、楽に歩きながら水仙を観賞でき
ます。群生地の入口から爪木崎灯台を巡るコースが一般的。
 
爪木崎灯台からは相模灘が一望でき、”海だ〜”っていう感覚です。
 
毎年、12月20日から1月31日まで「水仙まつり」が開催されます。また、隣接する「爪木崎花園(つめきざきかえん)」は1万平米にも及ぶ広大な敷地に、四季折々花が咲き我々を楽しませてくれます。
 
この時期、水仙まつりより早く、伊豆白浜の「アロエの里」では、紅色のアロエの花が咲き、「アロエの花まつり」が開催されます。
 
せっかくなのでアロエの里へも訪れてみました。

 
     

アクセス
: 東伊豆道路(国道135号線)を白浜方面から来ると、柿崎交差点を左折。(下田聚楽ホテルが目印)
標識の爪木崎を目指して進むだけです。 終点に有料駐車場があって、誘導員の指示で駐車します。

東伊豆道路へは三島から伊豆中央道・修善寺道路を利用し、天城トンネルを抜けて河津浜で合流するのが早いです。
 
: 伊豆急下田駅から南伊豆東海バス 爪木崎行きで約20分。
通常は下田発爪木崎行は10時〜15時で4便、…極めて不便。
爪木崎入口までなら、須崎海岸行を含めて6時台から18時台まで毎時1便が運行されています。
水仙まつり期間中は始発から20分間隔で15時まで増便されます。
 
東海バスおれんじガイド(路線バス運行案内サービス) http://www.tokaibus.jp/
   
 
   
遊歩道が岬の方向へと続いています。
途中に崖を登る階段があります。
     
 
 
 
灯台の西側は柱状節理の岩場が続きます。
   

 爪木崎花園 (つめきざきかえん)

水仙を見たら、爪木崎レストハウスでひと休みし、爪木崎花園にも寄ってみましょう。
 
入園は無料だし、季節の花々が咲いています。彩を考えた花壇と、温室では南国の植物が観られます。
 
営業時間 : 9:00〜17:00  無休
  問合せ先 : 伊豆下田観光ガイド 
           0558-22-1531
 
 
人気の宿    

   

アロエの里
 

帰路、「アロエの里」に立ち寄りました。
場所は、伊豆白浜の板戸一色(いたどいちき)の浜にあります。
この辺りは、キダチアロエの群生地になっており、「アロエの里」と名付けられています。
 
アロエはゆり科アロエ属の常緑多年草で、原産地はアフリカです。
アロエの花ことばは「健康」。 子供の頃、ころんで擦り剥いた時や花火で焼けどした時、アロエの葉を折って粘液を塗った記憶があります。今ではアロエヨーグルトなども普通に売られているので「健康」は頷けますね。
 
花の咲き始めは、11月下旬頃からで、1月末には終わりです。

アクセス

爪木崎からR135に戻り、稲取方面に向かいます。
R135は海岸線の高い位置を通っているので、アロエの花まつり会場は見えません。
 
下田プリンスホテルを過ぎたら、道路脇の看板を目当てに分岐点を探します。
”一色口”バス停、静岡県水産試験場伊豆分場のところを右へ分岐し、坂を下ります。
 
浜への道は幅員が狭いので、運転注意です。
アロエの花まつり会場に無料駐車場があります。
 
バス利用
伊豆急下田駅から東海バス”板戸一色”行を利用します。日中は30分間隔です。

爪木崎からは「柿崎」乗継でもよいのですが、一旦下田駅に戻った方が無難です。

 
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アロエの花まつり
アロエの里に開設される会場には
無料休憩所、アロエ販売所などが設けられます。
 
期間 : 12月1日〜1月末  9:30〜15:30
  主催 : 伊豆白浜観光協会
        0558-22-4240
 

水仙とアロエを楽しむなら、12月下旬から1月上旬がベストシーズンです。
 
河津桜や下賀茂のみなみの桜との抱き合わせは、見頃時期に1ヶ月くらいの差があるので無理でした。
 
 「河津桜とみなみの桜」のレポート
   
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房総 鋸南町 (千葉県)

南房総の鋸南町には、比較的広範囲に水仙の群生地があります。
東京からのアクセスが良いので行ってみました。
 
ここは、伊豆爪木崎のように1箇所に固まっていないので、車で群生地を巡るか、ハイキングを兼ねて徒歩で回ります。
 
見頃時期は、その年の気候にもよりますが、12月下旬から開花し始め、1月中旬頃が見頃でしょう。
 
水仙を観賞するポイント
  江月水仙ロード …JR内房線 保田駅より0.7km
  をくづれ(大崩)水仙郷 …保田駅よりバス20分
  佐久間ダム湖畔 …安房勝山駅よりバス30分
 
水仙まつり 1月中旬から2月初めまで水仙まつりが開催されます。期間中水仙ライトアップも行われます。
 
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アクセス
車利用 : 京葉道路若しくは東京湾アクアラインから館山自動車道を経由、富津館山道路の鋸南保田I.C.で降りる。
江月水仙ロードへは県道34号鴨川保田線(長狭街道)を左折、をくづれ水仙郷へは右折し、案内看板に従って駐車場へ。
佐久間ダム湖畔(お花見広場)へは富津館山道路の鋸南富山I.C.で降り、県道184号外野勝山線を約5.5kmほど走ります。
 
電車・バス利用 : 江月水仙ロードへはJR内房線保田駅下車、約0.7kmほど歩くと水仙ロード入口があります。
をくづれ水仙郷へは保田駅から町営循環バスで約20分、「大崩(をくずれ)」下車すぐ。
佐久間ダムへは、JR内房線安房勝山駅から町営循環バスで約30分、 「佐久間ダム入口」下車。
 
町営循環バス : 2種類のバスがあります。青塗色の「青バス」と赤塗色の「赤バス」です。
色によって循環方向が異なります。青バスは保田駅から大崩方面へ、赤バスは安房勝山駅から佐久間ダム方面へ運行しています。 ただし、便数は少ないです。青バス・赤バス共、平日は1日5便と区間運行の臨時1便のみです。
最初に訪れる目的地への交通手段ならよいですが、水仙群を巡る移動手段としては不便な気がします。

   鋸南町営循環バス公式サイト : 町営循環バスルート 

 
江月水仙ロード 保田駅から水仙ひろばを通り、江月山を越え、安房勝山駅をゴールとする約10kmのハイキングコースです。
 
江月峠を越え、赤伏地区に至ると、もう水仙群はなくなり、ひたすら田園地帯を歩くだけになります。
 
このコースの保田駅〜江月山頂までは約3.7kmなので、この往復でもいいかなと思います。
 
右写真は水仙ロード入口を過ぎ、富津館山道路をくぐる辺り。
 
 
 
佐久間ダムお花見広場付近 斜面にたくさんの水仙が植えられています。
 
無料駐車場、売店、トイレも完備されているので、お弁当持参で訪れても面白いと思います。
 
佐久間ダム 提高:25.5m 提頂長:186m 総貯水容量:1,270キロ立米 用途:灌漑用水、洪水調節
 

人気の宿
日帰りでも充分楽しめますが、館山か白浜辺りに宿泊し、翌日は南房総でお花摘み…が、お薦めです。
 
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四季の彩香
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