第15番 円龍山 向福寺えんりゅうざん こうふくじ
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14番来迎寺 15番向福寺16番九品寺 14番来迎寺からは、五所神社バス停がある十字路に戻ればよい。来迎寺から約280m、5分位で着く。 15番〜14番と回ってもよい。 |
五所神社バス停がある十字路の角にマンション(グロリアス材木座)があり、その手前の路地を入ると、突当りに建っているのが向福寺。
この十字路には信号も無く、赤茶色の「材木座診療所」が目印。
向福寺にも来迎寺と同様に屋根付きの山門はなく、路地奥の入口に立つ「時宗向福寺」と刻まれた石柱が山門になっている。
バス通りから引込んでいることもあり、別願寺のようにうっかりすると通り過ぎてしまう。
門を入るとすぐに本堂がある。
本堂と庫裏が一体になったような建物で、屋根の形状と葺き材で分けているような感じである。
簡素な向拝が付けられあり、奉納のご詠歌が書かれた額が掲げられている。
本堂は江戸期に再建されたそうだが、関東大震災によって全壊し、後の昭和初期に建て直されたという。
歴史について調べてみたがよく分からなかった。
寺史については明確になっていないといわれ、伝えでは一向上人の開山であるらしい。
一向上人は、時宗開祖の一遍上人と同じく、鎌倉時代に各地を遊行し、踊り念仏によって教義を広めた人物とされる。
本尊は南北朝時代の造立といわれる阿弥陀如来像で、脇侍の観世音菩薩像・勢至菩薩像とで阿弥陀三尊像を形成している。
訪れたとき、本堂は閉まっていたが、参拝を済ませ庫裏の玄関でインターホンを鳴らすと、本堂の戸が開き奥様が対応に出て来られた。
納経印をいただく間、本堂を拝観させてもらった。
賽銭箱は扉の内側にあり、隣に販売のための念珠が陳列してある。勝手に本堂内に立ち入られないための工夫に思えた。
※ 境内に3ナンバーミニバンは厳しく、出る際、何度も切換えしてやっと方向転換できた。バックで路地を入れば良かった。
創建 |
弘安5年(1282) | |||
開山 | 一向俊聖上人 | |||
拝観 | 時間不詳 | |||
拝観料:無料 | ||||
納経所 | 本堂若しくは庫裏 | |||
庫裏玄関のチャイムで呼ぶ | ||||