諸國放浪紀 秋の七草寺巡り
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七草には「春の七草」と「秋の七草」がありますが、春の七草は粥などに入れて食べることを主としており、「春の七種」と表現するのが利に適っているようです。

秋の七草は花が中心で、目で楽しむ・秋の風情を詠むということのようです。
万葉歌人の山上憶良が万葉集で 「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」 ※指折り:およびをり
という歌を詠んでいる。
また、同人は七草を「 萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌の花 」(姫部志:をみなへし,朝貌は諸説があるが桔梗が有力とされている)と詠んでいる。やはり食するのではなく、眺めて秋を想うのであろう。

長瀞町へのアクセス
  車ルート:関越自動車道 花園IC〜国道140号線 道光寺まで練馬ICから約1時間15分 1,800円
  電車ルート: 池袋〜樋口
(1) JR池袋−新宿湘南ライン−熊谷−秩父鉄道−樋口 1時間51分 1,630円
(2) JR池袋−埼京線−赤羽−高崎線快速−熊谷−秩父鉄道−樋口 1時間52分 1,630円
(3) 東武池袋−東上線急行−小川町−東上線各停−寄居−秩父鉄道−樋口 2時間4分 1,230円
 
     
 
Map
 
 
MAP
 
     
 

 
 

ご朱印は本尊に因んだ印ではなく、七草花がデザインされています。

道光寺朱印 遍照寺朱印 桐昌寺朱印 多宝寺朱印
 
法善寺朱印 真性寺朱印 不動寺朱印
桔梗
 
     
 
 コース
 
 
関越自動車道 花園I.Cを起点に、荒川を逆流する方向へ巡っていきました。

尾花道光寺 遍照寺 桐昌寺 桔梗多宝寺 藤袴法善寺 女郎花真性寺 撫子不動寺

不動寺を参拝したら、長瀞駅辺りで昼食にして午後は宝登山に登るか、長瀞ライン下りを楽しむのもよいかと....。
 

 
尾花の寺 道光寺 
     
アクセス
関越自動車道の花園I.Cを降り、国道140号線を秩父方面に暫く走ります。
寄居を過ぎた辺りで秩父/長瀞方面に車線を分ける標識が現れるので、長瀞方面(左車線)を選びます。
右車線は皆野寄居有料道路へ入ってしまいます。

樋口駅手前で秩父鉄道の踏切を渡り、更に荒川を渡るとT字路に突き当たるので、ここを左折すると左手に道光寺が見えてきます。道路右側に広い駐車場があります。

秩父鉄道は、時折長編成の貨物列車が走るので、踏切がなかなか開かない時があります。
「波久礼駅前」信号で左折し、県道82号線を走る方が良いかも知れません。

電車利用の場合:秩父鉄道 樋口駅より徒歩約10分   樋口駅 時刻表


花言葉
活力 生命力
   
 
道光寺本堂
 
         
 
道光寺六地蔵
 

「尾花」って一般にススキと呼ばれていると思うのですが、道光寺のはとてつもなく大きいのです。

獣の尾のようだから尾花というらしい。
確かに獣の尾かも知れませんが、毛ばたきを思い出し、車の埃を掃いたくなるような形状です。

山門を入ると六地蔵が出迎えてくれます。
何とも愛らしい感じです。


尾花(ススキ)はイネ科の多年生草本で、茅葺屋根の材料や家畜の餌として利用される。

 
 
尾花
 
尾花2
 


以前訪れた時は、もっと本数が多かったようですが、
平成 21年は空いた感じになっていました。


山門道光寺朱印

錆びたトタン屋根の山門に侘しさを感じます。

 


眞心の鐘 眞心の鐘
 謂れのある鐘のようです。




 
 
尾花
 

山門左手にも植えられていました。



吉祥山 道光寺 臨済宗妙心寺派 本尊:釈迦如来
 埼玉県秩父郡長瀞町岩田735  0494-66-2626
 

 
 
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葛の寺 遍照寺 
         
 
アクセス
再び国道140号線に戻り秩父方面に暫く走ります。
「射撃場入口」の信号を右折し、葛の寺の看板に従って更に右折、県道287号線を間瀬峠方面に登っていきます。
800m先駐車場という看板が現れるので、更に山道を登ります。
やがて左手に駐車場に行く無舗装の坂道が出てくるので、そこを分岐します。ちょっと悪路なのでスピードを出さぬよう。

電車利用の場合:秩父鉄道 野上駅より徒歩約40分   野上駅 時刻表


花言葉治療 芯の強さ
 
 
 

 

 
 
葛のトンネル
 
駐車場の左隅に遍照寺へ降りていく山道があり、足元に気を使いながら4〜5分程下ると葛のトンネルに出ます。

坂の途中からは階段になっていますが、これは駐車場が出来る前からある通路(参道?)です。

以前はこの階段の上から更に尾根越えをして10分程歩きました。

境内に直接車を乗り入れることが可能ですが、道路が狭く対向車とのすれ違いが困難です。当方はワゴン車だったので、対向車は出くわしたらイヤだろうと思い、ここを通るのを止めました。
 
 

これが葛の花です。
今年は開花が早く、花も少なかったようで、咲いている花を探すといった感じです。


葛はマメ科の植物で、英名もkudzuなんです。
昔、大和国の国栖(くず)が葛粉の産地だったことでこの名が付いたらしい。

成長と共に根が深く、太くなり、この根から採れるデンプンを精製したのが葛粉です。
 
葛の花
 
 
遍照寺境内
 

境内一面が葛に覆われているといった感じです。

矢印部分がトンネルの出口です。
左上に拡大した画像を貼り付けてみました。

ここからぞろぞろ人が出てくる様は、何か妙です。
 
 

樹々に覆われた本堂。
本堂に続く道は黄花コスモスが満開でした。

境内の出店で「冷たいくずきり」を食べてみました。
それは、甘味店で味わう葛切りとはほど遠いものでした。
うどんのように細く切ったものをプラの器に入れ、何十倍かに薄めた黒蜜を注いだもの。デパ地下やスーパーの試食販売じゃないんだから......。
風情もなければ味覚もだけど、値段はしっかり。
 
遍照寺本堂
 
   
 
神変大菩薩
本尊は珍しい神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)。
修験道などに見られる役行者(えんのぎょうじゃ)の尊称とするのが神変大菩薩である。
山の中に佇むお寺に相応しいかも知れない。

野上山 金剛院 偏照寺 真言宗智山派 本尊:神変大菩薩
 埼玉県秩父郡長瀞町野上下郷2322  0494-66-2713
 

 
萩の寺 桐昌院 
         
 
アクセス
桐昌院との分岐点まで戻り、今度は萩の寺の看板に従って進むと、新井ビニール工場のある変則四叉路にでます。
左斜め前方(一応直進)に行けば右手に桐昌院の駐車場があります。
この路地は狭いので、対向車がある時はお互いの呼吸を読むのがポイント。

電車利用の場合:秩父鉄道 野上駅より徒歩約20分 遍照寺からは約30分   野上駅 時刻表

花言葉物思い 前向きな恋
 
         
 
参道の萩
 
駐車場から1歩入ると、参道の左右が萩で埋め尽くされています。

本堂前よりこちらの方が遥かに木が多いです。

萩の花自体は小さくて、目立つような花ではありませんが、これだけ集まると存在感はあります。
 
 

白もよいですが、赤い花の方が萩らしい感じがするのは、花札の絵が赤い花だからか......。

MEMO

萩はマメ科の落葉低木で、秋になると枝の先端から多くの花枝が伸び、小さな花をたくさん付ける。

萩が寺の傾斜地などに見られるのは、萩は根粒菌との共生により、痩せた土壌でもよく育つと言う特性があるからです。
 
萩の花
 
 
参道の萩2
 
桐昌院石段
 
 
萩の参道は120mほど続きます。
 
石段も両側から花枝が迫っています。
 
 
萩山1
 
萩山2
 
 
本堂の裏手に萩山があって、1万本が植栽されています。
写真では緩い勾配に見えますが、とてつもなく急で、傾斜を見ただけで止めて引き返す人が殆どです。
 
萩山と言ってもここは墓地になっていて、墓の合間から萩を鑑賞します。
少し登っただけで本堂の屋根越しに参道が見えるので、いかに勾配が急だったかが分かります。
 
   
 
桐昌院本堂
 
桐昌院は関東三十六不動尊霊場の札所でもあり、七草寺巡り以外の参詣者と合わせ、常に人の出入りが絶えません。
ご住職が納経帳への書入れを行いました。

不動山 白山寺 洞昌院 真言宗智山派
 通称 苔不動 本尊: 不動明王
 関東三十六不動尊霊場 第29番
 埼玉県秩父郡長瀞町本野上40-1 0494-66-2503
 
 
 
   
桔梗の寺 多宝寺 
         
 
アクセス
射撃場入口から国道140号線を秩父方面に走ると、左手に「七草寺 桔梗の寺」の看板が現れるので、中野上の信号を左折して県道287号線に入ります。
まもなく左手に多宝寺の入口が現れるので、左折して境内へ入ります。
徒歩で向かう場合は、短絡ルートがあります。

電車利用の場合:秩父鉄道 野上駅より徒歩約13分 桐昌院からは徒歩約30分程です。  野上駅 時刻表


花言葉誠実 変わらぬ愛
 
         
 
桔梗の花
 
多宝寺の桔梗は7月頃と9〜10月頃の2回観る事ができるそうで、今回鑑賞したのは後咲きの桔梗でした。

桔梗は同一の土壌を好まないので、畑を換えながら栽培するそうで、訪れた時は道路に近い畑にたくさんの桔梗が花を咲かせていました。

MEMO

桔梗はキキョウ科の多年生草本植物で、日当たりの良い場所を好む。
つぼみの頃は花弁同士がつながって風船のようになっているので、英名をballoon flowerという。
根にサポニンを含んでおり、生薬として用いられる。
 
 
桔梗畑1
 
桔梗畑2
 
         
 
桔梗の花 白い桔梗
桔梗の花は一般的な紫色と白い花があります。多宝寺では両方が鑑賞できます。

多宝寺の寺紋は桔梗紋で、この紋を美濃の土岐氏一族が用いていた。土岐氏一族である明智光秀の紋所も桔梗紋が使われていた。
 
   
 
多宝寺本堂多宝寺朱印  

金玉山 多宝寺 真言宗智山派 本尊:十一面観世音菩薩
 埼玉県秩父郡長瀞町本野上40-1  0494-66-2268

 

 
藤袴の寺 法善寺 
         
 
アクセス
多宝寺を出て、県道287号線を南下、高砂橋交差点を左折し荒川を渡ります。
突当りの丁字路「井戸」を右折すると左手に法善寺の駐車場が見えてきます。

電車利用の場合:秩父鉄道 野上駅より徒歩約18分 多宝寺からは徒歩約13分程です。  野上駅 時刻表


花言葉躊躇、遅延
 
         
 
藤袴の花
 
境内右手の庭園及び畑に多くの藤袴が植栽されています。

花というより草と言った方が近いような感じで、2〜3本生えていたらまったく無視されそうな、地味な植物だと思いました。

七草のひとつだからこの寺を訪れるので、七草に属してなかったらと考えると....良かったなぁ七草でと思える法善寺でした。

MEMO

藤袴はキク科の多年生植物で、環境省の準絶滅危惧種に指定されています。
 
 
本堂前の藤袴
 
藤袴の群生
 
   
 
法善寺本堂  
金嶽山 法善寺 臨済宗妙心寺派 本尊:阿弥陀如来
  埼玉県秩父郡長瀞町井戸476  0494-66-0235
 
 
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女郎花の寺 真性寺 
         
 
アクセス
来た道を高砂橋交差点まで戻り、信号を左折してH.長瀞ビューテラスの前を通り、一旦真性寺の脇を通り過ぎてから車通行可能な幅の路地を右折。たけのこ保育園の前を右折すれば突当りが真性寺です。
徒歩の場合はこのルートを通らず、長瀞オートキャンプ場から歩行者専用の橋を渡れば近道です。

電車利用の場合:秩父鉄道 野上駅より徒歩約10分 法善寺からは徒歩約20分程です。  野上駅 時刻表


花言葉親切 美しさ
 
         
 
女郎花の花
 
藤袴と似た感じはするが、こちらの方が黄色い花を咲かせる分にぎやかな雰囲気をもっています。
切花に用いられるのも絵になるからであろう。

ともすれば、セイタカアワダチソウと間違えられそうな気もしますが、よく見れば全然異なります。

真性寺の女郎花は本堂手前の花畑と本堂左手に群生しています。

MEMO

オミナエシ科の多年生植物で、日当たりの良い草地に生える。全草を乾燥させて煎じたものを生薬として利用すれば、解熱・解毒作用があるとのこと。
 
 
本堂脇の女郎花
 
本堂前の女郎花
 
 
六地蔵
 

六地蔵の後ろは女郎花の花畑。


青石塔婆長瀞町指定有形文化財の「青石塔婆」(板碑)。

鎌倉〜戦国時代に造立されたものらしい。
 
   
 
真性寺本堂真性寺朱印  
真性寺の本堂は向拝を持たず、縁側から礼拝する。民家を改造したような造りである。

東谷山 真性寺 真言宗智山派 本尊:不動明王
  埼玉県秩父郡長瀞町本野上436  0494-66-0584
 

 
撫子の寺 不動寺 
         
 
アクセス
真性寺を出て「たけのこ保育園」の前を右折し、国道140号線に出たら左折して秩父方面に進みます。
長瀞駅前の交差点を右折し宝登山に向かいます。宝登山神社の鳥居が目印です。
宝登山神社まで来たら、左折して宝登山ロープウェイ駐車場に向かいます。
駐車場入口で「不動寺に来た」と言えば駐車料金の徴収はありません。(つまりタダということ)
駐車場の一番奥が不動寺の入口です。

電車利用の場合:秩父鉄道 長瀞駅より徒歩約20分 真性寺からは徒歩約50分程です。  長瀞駅 時刻表


花言葉思慕 純愛
 
         
 
撫子の花
 
最後に訪れたのが「撫子の寺」不動寺です。
やっと花らしい草花に出会いました。

撫子は他の七草より開花が早いので、少ししかありませんでした。

不動寺の境内には、七草寺すべての草花が看板と共に植えられています。


MEMO

撫子はナデシコ科の植物で、300品種もあると言われている。花は淡いピンク色が多いが、園芸種には白色の撫子もある。
 
 
境内の撫子
 
撫子2
 
 
参道
 

宝登山ロープウェイ駐車場の奥に仕切ったような場所があり、多分こちらが不動寺の駐車場という設定になっているのかも知れない。

更に 一番奥に不動寺の入口があり、参道がへとつながっている。

ここから、緩やかな坂と石段を登っていくと本堂の左手に出る。
 
         
 
本堂左手の山には白花曼珠沙華の群生があります。
こちらはちょうど見頃時期を迎えていました。

黄花曼珠沙華
 
曼珠沙華の山
 
   
 
不動寺本堂不動寺朱印 長瀞山 五大院 不動寺 真言宗醍醐派 本尊:不動明王・五大明王
  埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1753-1  0494-66-0262
 
 
 
 
 関連サイト 
     
   
     
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四季の彩香仏に出会う旅
 
 
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