紅葉を求めて、南会津から会津若松、そして奥会津へと2泊3日のドライブです。
訪れたのは10月末ですが、異例の吹雪に遭い、ノーマルタイヤだった為、只見線に沿って新潟県の小出へ抜ける予定を断念しました。


東北道 西那須野塩原IC−会津田島−観音沼森林公園−塔のへつり−大内宿−湯野上温泉
会津若松−会津柳津  西山温泉−磐越道・東北道東京


東武浅草 鬼怒川温泉野岩鉄道 会津鉄道各駅 会津若松駅会津柳津駅







   
南会津 から 会津若松


会津田島

 
会津へのアプローチは、東北自動車道を西那須野塩原I.C.で降り、国道400号線で塩原を経由して上三依で国道121号線に合流します。

後はひたすら今宵の宿、湯野上温泉へと走るわけですが、何せ放浪の旅ですから、寄り道をする訳で、最初に寄ったのが会津田島の道の駅です。
 
この辺りの紅葉はまだピーク前といったところです。

公式サイト:道の駅 たじま 
 
会津田島 道の駅
 
観音沼森林公園 Map

 
国道121号線から県道348号線に入り、会津鉄道の養鱒公園駅から右折、養鱒公園方面に進むとY字路があるので、左側へ分岐します。
 
Y字路から約7.5km程で観音沼森林公園です。
 
駐車場から「やすらぎの径」を歩くと、神秘的な沼と紅葉の絵画が楽しめます。
 
遊歩道には多くの素人カメラマンが、3脚を立てて撮影していて、正直ちょっとお邪魔です。
 
沼を1/4周くらい歩くと、「あこがれの径」という遊歩道に変わります。
 
観音沼
 
 
あこがれの径
 
嶽観音堂
 
 
ここから、嶽観音堂のある「みたらせの畔」までが絶好の紅葉観賞ポイントです。
落葉を敷詰めたような径、いいですねぇ〜。
 
下の4枚は「あこがれの径」でのスナップです。
 
嶽観音堂(だけかんのんどう) 明治初期の創建と伝わる堂宇には、華麗な彫刻が施されていました。
御蔵入(おくらいり)三十三観音霊場 第13番札所になっています。
 
 
観音沼森林公園
 
         
 
みたらせの畔
 
「みたらせの畔」からの眺め。
 
ここから周回コースに進んでもよいのですが、あこがれの径がとても良かったので、引き返すことにしました。
 
後に訪れる「塔のへつり」より紅葉としては感動的でした。


 
 
       
日暮滝 (ひぐらしのたき)

 
観音沼森林公園を更に奥に進み、 戊辰戦争の古戦場となった「野際新田」を過ぎると、舗装が無くなり狭いダートな山道になります。
 
この道は大峠を経由して、那須茶臼岳への登山道に繋がっているので、登山やハイカーが利用するようです。
 
九十九折の山道を登ってくると「日暮滝」の観賞ポイントに到着です。
観音沼森林公園から4km弱なので、割とあっという間でした。
 
2〜3台駐車していたので、道路脇の空きスペースに車をこじ入れました。(自分のはマツダのMPVですが、何とかなりました。)

日暮滝は約50m程の落差で、2段になってヨロイ沢に流れ落ちています。対岸にあるので遠望になりますが水量が多いのでよく観えました。
 
周囲の紅葉と相俟って美しく、なかなか離れがたい思いをしました。
 
日暮滝
 
 
 
弥五島周辺

いよいよ、「塔のへつり」に向かうのですが、国道121号線に戻らず、田園風景を楽しみながら県道347号線を暫く走りました。
 
347号線は阿賀川(大川)を挟んでR121と平行していますが、「塔のへつり」へ行くには弥五島(やごしま)でR121へでなければなりません。
 
この辺りは、大川(阿賀川)ラインと呼ばれる渓谷の一部で、両岸の切立った崖が素晴らしい景観を呈しています。
 
県道を通って正解でした。
 
大川ライン
 
         
塔のへつり

 
塔のへつりは大川羽鳥県立自然公園の一部だそうで、南会津の有数な景勝地として、大川ラインの最たる観光ポイントという感じがしました。
 
「塔のへつり」は本来「」と書くらしい。
”へつり”とは地元方言で”険しい崖」だそうだ。
 
この辺りは凝灰岩と礫岩の層で形成されていて、その侵食されやすい部分が、長年にわたってあのような形に変形していったようです。
 
国指定天然記念物になっているとのことです。
  塔のへつり  
塔のへつり
 
塔のへつり
 
 
         
大内宿

 
本日の宿は湯野上温泉ですが、まだ時間があったので「大内宿」を訪れてみました。
 
江戸時代の宿場の面影を残した山間集落で、かつては 旧会津西街道、南山通り沿いだったそうです。
 
この街道は会津若松と今市(日光)を結ぶ主要街道とのこと。
1981年に妻籠宿と同様の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

なぜ道に向かって棟をよせて建っているのか、不思議でした。
 
 
大内宿
 
しんごろう
 
名物の「しんごろう」を勧められました。
 
こちらの郷土食だそうで、
うるち米を半搗きにして、串に刺し、じゅうねん味噌をつけて炭火で焼いたものです。
 
五平餅に似た食べ物でした。
 
カメラを向けると目線をくれたお姉さん。
 


じゅうねん:荏胡麻(エゴマ)のことで、ゴマではなくシソ科の植物で、芳香がすぐれています。
 
         
湯野上温泉

 

大川渓谷ラインの両側に旅館、民宿が20軒弱存在します。
渓谷美が楽しめる宿を選びました。お風呂は源泉掛け流しの展望露天風呂が最高でした。
泉質は弱アルカリ単純泉で、無色透明の澄んだお風呂でした。
 
車だったので、茅葺屋根の湯野上温泉駅には寄りませんでしたが、かつて会津鉄道がJR会津線だった頃は「湯野上駅」という名の駅だったようです。

 
 
湯野上温泉
 
共同露天風呂
 
 
宿からの眺望は良かったですよ。
 
川沿いにある無料の共同露天風呂。(混浴)
眺めは抜群ですが、眺められる方も抜群なので持ち物に自信がある方はどうぞ!
赤いプラの桶が似合いませんね。
 

 
 湯野上温泉 (宿泊した宿・お薦めの宿)
 
         
   
         
会津若松

 

翌日、湯野上温泉を後に会津若松に向かいました。
今回の旅は紅葉を求めることが主目的なので、ここでは若松城の紅葉のみを観賞し、会津坂下へ向かいました。
 
 
 
若松城に行きました。
敷地内は赤く染まったカエデ、黄色のイチョウ、赤褐色の広葉樹が見事な彩のハーモニーを見せてくれます。
 
最上階からの眺望も素晴らしいですが、各階からの見える紅葉も負けず劣らずです。
 
若松城 地元では一般的に「鶴ヶ城」と呼ばれていますが、史跡指定名称は「若松城跡」なので、ここでは若松城と表記します。
 
若松城

 
 
本丸及び城内の紅葉。
 
 
天守閣
 
若松城跡
 
     

奥会津
会津若松から磐越自動車道にて会津坂下I.C.に向かいます。
宿泊は会津柳津です。

コース : 南会津〜福満虚空蔵尊圓蔵寺−魚渕ツムジクラ滝柳津西山地熱発電所

福満虚空蔵尊 圓蔵寺

 
会津柳津での紅葉スポット及び名所が、この圓蔵寺です。

道路脇の長い石段を上がると仁王門があり、更に進むと本堂のある境内に出ます。
 
本堂は菊光堂といい、文政3年(1830)に再建されたものだそうです。
菊光堂の舞台からの眺めは最高でした。
 
前述の観音沼森林公園とは、紅葉の見ごろ時期に違いがありますね。
この日の翌日は降雪がありました。10月末なのに....大変な目に合いました。
 
圓蔵寺
 
 
虚空蔵尊
 
         
 

 
圓蔵寺の福満虚空蔵菩薩は茨城県 村松山の大満虚空蔵菩薩、千葉県 清澄寺の能満虚空蔵菩薩と共に日本三体虚空蔵尊の一体と云われています。
 
因みに、日本三大虚空蔵の一つと云われる事もありますが、三大虚空蔵ってあちこちに存在していて、どこが三大?って思いました。

霊岩山 圓蔵寺
  臨済宗妙心寺派 本尊:釈迦如来
  創建:大同2年(807)
  開基:空海
  福島県河沼郡柳津町柳津字寺家町
  甲176
村松虚空蔵堂
清澄寺
圓蔵寺ご朱印

圓蔵寺ご朱印
 
         
円蔵寺の紅葉
     
 
 
 
 
 
 
         
魚渕 (ウグイの生息地)

虚空蔵尊の前の只見川の一角にあって、ウグイを観察できる場所になっています。
 
会津柳津ではウグイを神の魚として扱っており、このウグイが群生する渕を、国指定天然記念物とし禁猟区として定められています。
 
ウグイはコイ科の淡水魚で体長30〜50cmになり、春の産卵期には体色が変化するらしい。
 
神の魚なので、料理法については触れないでおきましょう。
  魚渕  
         
ツムジクラ滝

柳津から国道252号線を只見方面に向かい、滝谷川の橋梁を渡ったら信号を左折、県道32号線で西山温泉に向かいます。

ここからは 西山温泉の看板を目印に進めばよいです。西山温泉は通過点です。
 
途中、県道59号線の分岐等がありますが、ひたすら32号線です。
 
前田地区で左手前に左折し林道漆峠線に入ります。
道標を見過ごさないように。
 
狭い道を注意深く上がって行くと、やがてツムジクラ滝展望台に到着します。
 
ツムジクラ滝
 

ツムジクラ滝 嶽の山(標高1037.9m)の山腹を流れる杉山川が断崖を落ちるところ。
落差約100mを2段で落ちています。
展望台が標高678m、滝が流れ出す辺りがおよそ600mですから、見下ろす感じです。
紅葉の最盛期ならもっと美しい眺めになったと思います。

 
 
       
柳津西山地熱発電所

西山温泉まで戻り、地熱発電所を見学しました。
 
実際の発電プラントを見学するのではなく、PR館で仕組みなどを観る事ができます。
 
地下1,500〜2,600mからマグマ溜りの熱でつくられた蒸気をくみ出し、タービンを回し発電する仕組みだそうです。
 
平成7年5月に運開し、 認可最大出力30,000kWのプラントでした。
 
柳津西山地熱発電所PR館 
見学可能日: 火〜日曜日 9:30〜16:00
休館日:毎週月曜日(祝日の場合翌日)
    冬期間(12月16日〜3月31日)
所在地:福島県河沼郡柳津町大字黒沢
      0241-43-2634
 
柳津西山地熱発電所
 
       

 
 
     
         

       
         
四季の彩香紅葉を求めて
         
紅葉を求めて 四季の彩香 南会津 奥会津 二本松

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