まだ梅の名所が賑わう中、ひと足早くさくらのお花見を楽しん でみてはいかがでしょう。 節分が過ぎたら、今年はいつ行こうかと楽しみにしています。 ここでレポートするのは、河津桜とみなみの桜です。 2カ所とも伊豆の河津町と南伊豆町です。 河津町と南伊豆町でも開花時期が多少ずれます。 河津町の中でも異なります。 今年は何処に焦点を合わせるか、それを考えるのも楽しみの一つです。 |
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河津桜
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伊東から特急で約40分 運賃1,370円(東京から在来線乗車券のみ3,640円) 河津川河川敷と河津駅周辺がメインとなるでしょう。電車で行かれる方はこの辺が良いと思います。
車でのアプローチ 東名高速を利用される方は、沼津I.Cから三島〜伊豆中央道(普通車200円)〜修善寺道路(普通車200円)〜国道414号線経由で河津町へ抜けるのが早くて便利かと思います。 |
三島市内で多少混雑しますが、修善寺道路を降りるともう湯ヶ島です。 湯ヶ島からは天城トンネル経由で約40分程で河津ですが、道の駅「天城越え」で一休み「わさびソフト」でも食べて、いよいよ河津へ…がお薦め。 |
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車なら河津ループ橋下周辺・沢田地区なども観て回るとよいでしょう。 |
河津桜まつり実行委員会運営の駐車場は、料金が乗用車1台1日500円ですが、私営の駐車場はそれ以上の場合もありますので要確認です。 問合せ先:河津町観光協会 0558-32-0290 2017年 第27回 河津桜まつり 2月10日(金)〜3月10日(金) |
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河津駅周辺〜笹原公園コース | ||||
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鉄道客やツアー客が多く訪れるのが、駅前周辺から笹原地区です。 川沿いの桜並木も多くの人出があり、通行人に気を配りながら歩かなければならず、立止まってゆっくり鑑賞....ちょっと厳しいかも。 河津駅を降りて海側の線路沿いとR135の浜橋から荒倉橋周辺の川沿いを上流に向って歩き、笹原公園で折り返す。或いは原木まで足を延ばして、再びもどるコースが一般的でしょう。 余力があれば、沢田地区まで行くのもよいでしょう。 こちらの地区は出店も多く、「まつり」の名に相応しい賑わいです。 |
旅行会社主催のバスツアーも多く、大型バス駐車場は溢れんばかりの混雑です。 |
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河津駅の線路脇(ほぼ満開の頃) |
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写真は線路の山側ですが、海側の方が木も多く菜の花も植えられるなど整備されています。 また、海側はお店もあり賑やかです。 |
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河津駅から峰温泉への中間地点。 笹原公園にはトイレや町営の「さくらの足湯処」があり見物客で賑わう場所になっています。 |
この辺りのさくらの木は駅周辺に比べるとまだまだ若いので、頭を覆われるというような感じではありません。 これからが楽しみな地域です。 |
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沢田地区〜峰温泉・田中地区コース | ||||
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ねはん堂駐車場から峰小橋〜峰温泉〜来宮橋〜原木〜田中親水園地〜涅槃堂〜ねはん堂駐車場と巡るコースが一番のお奨めです。 特に峰小橋から豊泉橋間は最も美しいと個人的には思います。 特に上峰地区は、桜のトンネル状態が続く絶景のポイントです。 ねはん堂無料駐車場が満車なら、対岸の上峰にも有料駐車場が用意されています。 ねはん堂駐車場の河津桜 東屋やベンチもあって、お弁当を広げるのも良いかも。 駐車場から右手(上流側)の峰小橋へ向かいます。 |
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沢田地区の良いところは、観光客が少なく歩き易い、じっくり花を観賞できる点でしょう。 場所によって、若干木が若いところもありますが、 木と木の間から見える対岸の桜がいいです。 峰小橋から下流方向を眺めると、両岸に咲くサクラが一望できます。 向って右側の上峰地区は木も大きく、道路を挟んで両側にサクラが植えられているので、サクラのトンネルになっています。 右下の写真は、対岸の沢田地区に咲くサクラを眺めたもの。 |
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豊泉橋に近づいてきました。ここから河津駅まで徒歩20分くらいの位置にある峰温泉地区です。 |
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河津桜まつり会場には、町営の足湯処が2箇所あります。 その一つが峰温泉地区の「豊泉の足湯処」です。 源泉から引かれた42度の温泉はとても気持ちよく、桜見物で歩いた足を元気付けてくれます。 絶対お薦め! タオル1枚持参すると便利です。
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河津桜の原木です。 峰温泉から河津町役場前を通り、町道とのT字路を右に曲がると、道路の向こう側に一段と大きな桜の木があります。 これが河津桜の原木と言われ、樹齢約50年とのことです。 この町道は大型バスやトラックの往来が多いので、充分に注意を払って見物しなければなりません。 観光バスが停車してガイドしていることがあり、視野を妨げられるのはどうも....。 |
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峰温泉の対岸にあたる田中親水園地は、石段で川原に下りることができます。 低い位置から、菜の花と一緒に河津桜を仰ぎ見るのも目線が変わって面白いです。 右写真は、下流の豊泉橋方向の眺めです。右下の写真は上流方向の眺めです。 左下の写真は、田中親水園地から対岸の踊り子温泉会館を桜越しに見た眺めです。 田中親水園地にはトイレ施設もあるので、休憩のポイントになります。 |
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田中親水園地でしばし休憩の後、再び沢田地区方面へ移動し、途中で川辺を離れ涅槃堂へ向かいます。 右の写真は住宅の敷地に咲く深紅のサクラです。 これ河津桜かなぁ? どう見ても下の沖縄八重岳桜と同じ様に見えるんですが.....。 |
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田中親水園地の先で、町道へ出て天城方面に進むと右手上に涅槃堂があります。 ここ涅槃堂は日本三大寝釈迦霊場の一つと云われ、祀られている涅槃像は漆の上に金箔を施した造りで、1796年頃の作だそうです。 2月15日はお釈迦様の命日で沢田地区の涅槃堂奉賛会による涅槃会が催され、境内で甘酒やお団子が振る舞われます。 普段は予約しないと拝観できませんが、さくら祭の期間中は開堂されているので、是非この機会に拝観してください。 拝観料:200円 |
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近年、涅槃堂の裏山が『涅槃堂桜見晴台』として整備され、ここからの眺めも良いと思います。 見晴台周辺に植えられたサクラもさることながら、河津川沿いのサクラを俯瞰で眺められるのも良いのではないでしょうか。 この時期、涅槃堂の御朱印も戴けます。 |
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原木が写真の状態の頃、ループの真下にある数本はまだ2〜3分咲きというところです。まだまだ楽しめます。 駅周辺がピークを過ぎても、この辺りはだいじょうぶのようです。 写真は町営駐車場で撮影したものです。 |
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ループ手前の道路下に早咲きの木があり、ほぼ満開の状態のとき訪れました。 左の写真は「上条の桜」と名付けられた1本です。 多くの素人(失礼!)カメラマンがベストショットを狙っています。 ここへはループ橋の河津側で分岐する道路を入ります。 この先は河津七滝です。 |
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□ 2012年3月9日の状況 |
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□ ちょっと寄り道 1 (かわづカーネーション見本園) |
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笹原公園を町道方面に向かった桜祭り駐車場脇にあり比較的分かり易い場所です。 普段、見たこともないような色鮮やかカーネーションや、単色ながら深みのあるものなど、219種、2万本は見事です。
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□ ちょっと寄り道 2 (杉桙別命神社 すぎほこわけのみことじんじゃ 通称:川津来宮神社) |
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かわづカーネーション見本園の前の道を温室に沿って奥に進むと、道は狭くなり、やがて突当りに石の鳥居が見えてきます。 ここが、杉桙別命神社です。林の中にひっそりと佇んでいます。 別名 川津来宮神社でこちらの呼び方が分かり易いかも知れません。”川津”を町名に合わせ”河津”と記載されているのを見掛けますが、由緒にも"川津”と記載されています。 この神社で有名なのは国指定天然記念物にもなっている樹高約24m、幹周最大14mの大楠です。 境内には大木が多いので、鳥居脇の巨木と勘違いする人もおりますが、大楠は社殿左奥に植えられてある木です。 普段は参拝客も少なく、 祭事でもない限り静かな境内ですが、延長5年(927)にまとめられた延喜式神名帳にも載る古く格式のある神社です。 主祭神 : 杉桙別命(すぎほこわけのみこと) 相殿神 : 五十猛命(いたけるのみこと) 少彦名命(すくなひこなのみこと) 社各等 : 旧郷社、式内社 鎮座地 : 静岡県賀茂郡河津町田中154 0558-32-0800 |
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□ 足を延ばして (雛のつるし飾りまつり) |
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雛のつるし飾りは江戸時代から伝わる風習で、子の幸せを祈願し、雛壇の両側に人形をつるして飾ります。 この地方で親から子へ受け継がれてきたそうです。 雛のつるし飾りまつりの開催期間は1月20日〜3月31日です。 展示会場は4カ所ありますが、多くの人が集まるのは有料施設2カ所です。 文化公園雛の館・雛の館「むかい庵」 開館時間:9:00〜17:00 共通入館券:300円 問い合わせ:稲取温泉旅館協同組合 055-95-2901 |
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宿泊したことのあるお奨めの宿 |
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夜桜見物にお勧めの宿。 |
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みなみの桜
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南伊豆町・青野川…他県の人には聞きなれない名なので、いったいどこに行けばよいのか、と言うのが最初の印象。 鉄道の駅がある河津とは違うからか...。 |
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電車・バスの場合 伊豆急下田から南伊豆東海バスで下賀茂行または下賀茂温泉を経由するバスに乗車。 菜の花祭会場へは「日野橋入口」、さくら祭会場へは「日詰」下車が便利。下田駅から約25分、530/660円 南伊豆東海バス 0558-22-2514 車での訪問なら、下田から西伊豆方面に向かう途中、国道136号線沿いです。石廊崎方面に行ってしまうとそれてしまうので、下賀茂温泉・下賀茂熱帯植物園を目標にすれば何とかなるでしょう。 |
南伊豆町・下賀茂温泉青野川沿い約2kmに植えられた河津桜が満開のころ、桜と併せて日野の菜の花も一面を黄色に染め、桜とのハーモニーがとてもすてきです。 臨時の無料駐車場も完備、うれしい限りです。 問合せ先:南伊豆町観光協会 0558-62-0141 2月10日〜3月10日まで「第19回 みなみの桜と菜の花まつり」が開催され、イベント会場を中心に賑わいます。 と云っても河津町のような激しい混雑もなく、ゆっくり桜見物ができます。 この桜と菜の花の2カ所のイベント会場は、けっこう離れているので車での移動が便利かも。 |
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青野川沿いのみなみの桜見物は、ここがスタート(或いはゴール)になります。
その1本目の木です。ここから見所ポイントになる橋を6本経て、宮前橋までの桜並木を楽しみます。 抽選で地場産品や宿泊券が当たるスタンプラリーが行われているので、前原橋の袂にあるボックスから用紙を1枚取りスタートのスタンプを押して出発です。 橋ごとにスタンプがあるので、桜見物と合わせて楽しんでみましょう。 |
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前原橋〜銀の湯橋間は大きな木が多く、人影もまばらなのでゆっくり鑑賞できます。
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イベント会場のある道の駅 「下賀茂温泉 湯の花」周辺から上流の前原橋間の川沿いがポイントでしょう。 |
イベント会場には出店が並び総合案内所もあります。 訪れたときは伊勢海老の味噌汁が振る舞われ、とてもラッキーな気分でした。 |
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銀の湯橋付近の桜は一段と木が大きく見事です。 この辺は見物客が少ないので、ゆっくりと桜を鑑賞できます。 イベント会場から5分ほど川沿いを歩いたところにある銀の湯橋を渡ると、町営の日帰り温泉「銀の湯会館」があります。 銀の湯会館の前には無料の足湯もあります。 銀の湯会館 |
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以前は川沿いの路を花馬車が運行されていました。 最近は見かけません。止めてしまったのでしょうか。 最近は人力車が運行されてます。 |
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写真の建物は加畑橋の畔にある元「みなみの荘」(閉館)です。 この加畑橋を中心に上流の九条橋、下流の宮前橋もゆっくり散策するのには好都合です。 この辺りまで来ると、さすがに見物客も少なく、団体のツアー客がいないので静かです。 桜並木はここから一つ先の宮前橋付近までです。 |
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桜まつりの期間中、ライトアップを実施しています。 幻想的で美しいですよ。 |
でも、夜は冷えるので暖かい服装で。 | |||
□ 菜の花祭り会場付近 (日野地区) |
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日野(ひんの)の菜の花まつり会場付近の菜の花畑です。
一面黄色に染まり見事です。 訪問したときは曇天でしたが、やはり晴天のときの方が一層黄色が際立って輝いています。 休耕田になっている田に農家の方の会により菜の花を咲かせているそうです。 |
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