第21番 普明山 成就院ふみょうざん じょうじゅいん
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22番極楽寺21番成就院4番長谷寺 22番極楽寺からは、極楽寺坂切通しに向かい、成就院への参道に入る。 約230m、4分程の距離だ。 |
成就院は、極楽寺坂切通しにあり、海側に成就院へのぼる石段がある。
石段の両側はあじさいが植え込まれ、開花時期には大勢の見物客が訪れる。
鎌倉であじさいといえば明月院が有名だが、成就院も旅行雑誌に紹介されるようになって見物客が増えた。
今では長谷寺のあじさい園と両方を見に来る人が多い。
石段をのぼり切ると、山門である。
成就院は真言宗の寺である。昔、弘法大師空海が成就院の裏山で護摩供養をされたといわれている。
承久3年(1221)、三代執権の北条泰時は、この地が霊地であることを知り、堂宇を設け、開山を弘法大師とし、成就院を創建した。
元弘3年(1333)、新田義貞の極楽寺坂切通しでの戦いで堂宇は焼失してしまった。
成就院は西ケ谷に移されたが、その後の元禄年間(1688〜1703)に、祐尊がこの地に堂宇を再興し、現在に至っている。
「普明山」の扁額の掲げられた山門を入ると、よく手入れされた庭木の先に本堂があり、石畳が続いている。
山の中腹にあるため、境内はあまり広くはないが、樹木が多く茂り、なかでも、樹齢150年といわれる大きなそてつが目立つ。
そのなかに、弘法大師の立像や不動尊像、十三重の石塔や 夢殿をかたどった石造物が置かれている。
不動尊像 |
十三重の石塔 |
夢殿の石造物 |
本堂には、本尊の不動明王像、大日如来像、札所本尊の聖観音像が祀られている。
参道を坂ノ下側に下った先に成就院所有の境外仏堂である「虚空蔵堂」がある。
鎌倉十三仏霊場の札所本尊である虚空蔵菩薩は、虚空蔵堂に安置されている。
創建 | 承久3年(1221) | ||||
開基 | 北条泰時 | ||||
拝観 | 8:00〜17:00 | ||||
〜16:30 (11/1〜3/1) | |||||
拝観料:志納 | |||||
納経所 | 受付 | ||||
鎌倉33観音 |
鎌倉十三仏(星井寺) |