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3回目の打出しは、狭山ヶ丘の妙善院へ。 徒歩またはレンタサイクル 西武池袋線 狭山ヶ丘駅に行く。 狭山ヶ丘西口を出て左へ、狭山ヶ丘1丁目交差点を右折し暫く道なりに進む。 西武信用金庫の先を斜め左に入り、道なりに直進。所沢入間バイパスを横断し、更に直進。 畑の向こうに白い3階建てのビルが見えたら、右へ分岐し直進。白いビルの隣が妙善院。 路線バス利用 西武池袋線 小手指(こてさし)へ行く。 小手指駅から西武バス 早稲田大学行(小手02) 宮寺西行(小手06) 金子駅入口行(小手07)にて大日堂で下車。 大日堂の信号の1つ手前の路地を右に入る。三ヶ島稲荷神社の脇を通り、しばらく進んで二又を左に行くと妙善院の正面に出る。 バス停から約8分ほど道のり。 ※札所12番全徳寺から来る場合 内手から西武バスの上記系統に乗車、大日堂で下車する。徒歩ルートは前述の通り。 圏央道 入間ICや国道16号宮寺が近いが、三井アウトレットパークへ向う車で混雑することが多い。 渋滞表示が出ていたら、圏央道利用なら狭山日高ICで降りて、国道299・463号で迂回した方が良いかも。 |
県指定文化財の五輪塔
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いよいよこの辺りから電車・バスによる巡礼は修行になってくる。寺号でもあり、この辺りの地名である三ヶ島は、かつて原野だったところに三つの集落が出来たことに由来する。
13〜14段ほどの石段を上がると、「曹洞宗光輪山・三ヶ島寺妙善院」と刻まれた石標が両側に立ち、その奥に惣門が厳粛に構えている。
門を抜けると杉,イチョウなどの大木が茂る林の中を参道が続く。
途中に楼門造りの山門があり、左右には大きな仁王像が立っている。
楼上には釈迦如来と十六羅漢像が祀られているとのこと。
慈母観音
山門の先には、鐘楼と左手に赤ちゃんを抱いた大きな慈母観音像が立ち、その背後は広く開け、駐車場を兼ねた境内となっている。
広くなった境内の右側には幼稚園があり、遊具で遊ぶ園児たちの可愛らしい声が賑やかに聞こえている。
慈母観音もその声を聞いて安心しているように見える。
明治時代には、現在の三ヶ島小学校の前身とされる三ヶ島学校が山内にあったそうだ。
本堂
更に続く石畳の先に昭和45年(1970)に再建された棟の高い入母屋造の本堂が建つ。
大棟には光輪山の金文字が入り、張り出た鳥衾や箕甲の形状など、美しい屋根の本堂である。
彫刻も木鼻に施されているくらいのシンプルな向拝に、光輪山と書かれた金縁の扁額が目立つ。
堂内には行基の作といわれる白衣観世音菩薩が本尊として祀られている。
五輪塔
境内左手は墓地が広がっているが、その中に、古い墓石と隣り合って五輪塔がある。
嘉暦年間(1326〜)に作られたもので、埼玉県指定文化財とのこと。
嘉暦四年三月二日了存順寂の陰刻は了順が嘉暦4年に亡くなったということで、この墓塔が嘉暦年間に作られたかどうかは自分には分からない...が。
五輪塔は墓石や供養塔であり、仏教の宇宙観を表したものと言われている。
各部位は空輪・風輪・火輪・水輪・地輪という。空輪の宝珠形、水輪の球形をよく作ったものだと感心する。
狭山三十三観音霊場の結願寺
天明8年(1788)、中興に当たった卍杲和尚は、金乗院(札所13番)の亮盛和尚と狭山観音霊場を開創し、山口観音を発願の第一番、妙善院を結願の第三十三番と定めたとの説明があった。
武蔵野観音霊場とは6ヶ寺が重複しているが、比較的狭い範囲で構成されているので、武蔵野霊場結願の次は狭山観音霊場に挑戦しては如何でしょう。
狭山ヶ丘駅周辺にレンタサイクル店はあるが、地図を持参するか、GPS付携帯などがないと迷う恐れがあります。事前準備を忘れずに。
西武レンタサイクル 狭山ヶ丘
7月23日 大施食会