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25番圓泉寺番外札所霊厳寺 (事前に地図を確認する) 札所25番圓泉寺からは、国際興業バスの工場前停留所まで歩き(30分以上バスを待つようならバスを断念し徒歩)、東飯能駅を目指す。 東飯能からJR八高線で高麗川駅に向う。高麗川駅からは徒歩で18分程の距離。 圓泉寺を右へ出て道なりに走り、飯能靖和病院の信号を右折。そのまま県道30号を北上し高麗川駅方面を目指す。 右折してから約4.5km行くと四本木交差点の先に「タイヤガーデン」がある。その手前を左折し、道なりに行くと「新堀」付近に急な右カーブがあり、カーブを抜けた十字路を左折。次に突当りを左折すると霊厳寺にでる。 |
岩盤の上に立つ箕輪観音,枝垂れ桜
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霊巌寺は、本尊に地蔵菩薩を祀る真言宗智山派に属する寺院である。
霊厳寺の草創は古く、貞観年間(859〜879)、榛名山より満行上人が当地に来られ、地蔵尊の画を描き本尊として祀ったのが始まりであるという。
寺号の由来
境内にある案内板には、境内が川に囲まれ、農具の箕のようになっているので箕輪山、満行上人の開基に因み満行院、霊巌が勇出しているので霊巌寺。となったと記してある。
確かに辺り一帯は高麗川が蛇行している。下流には有名な「巾着田」もあるほどだ。
道順では簡単に記載したが、現実はかなり厳しい。ナビを設定しても結構苦労する。
近くまで来ると、霊巖寺十六世住職「行盛」を供養するため建てられたという「入定塚」(写真右)が分岐路にある。
これが見つかれば、着いたようなもの。ここを右へ分岐し、あとは道標に従えばよい。
本堂
明和の初期、火災に遭い、本堂、庫裡、山門などすべてを焼失。現在の本堂は、明和6年(1769)、中興十代秀照法印によって再建された建物である旨、案内板に記されてある。
寄棟造、桟瓦葺きの形の良い屋根を載せ、二百数十年を経たためか、退色があるものの、黒と朱で塗り分けられている。
向拝の木鼻が特徴的で、頭貫の木鼻が象鼻、虹梁の木鼻が獅子鼻の彫物となっている。
何れも白色をしているが、一部に彩色が残っているので、白色は下塗りかと推察する。
本堂には、本尊地蔵菩薩の他、札所本尊の聖観世音菩薩、一葉観音、勝軍地蔵などが安置されている。
境内諸像
箕輪観音 本堂左側の岩場の上に白亜の箕輪観音が立っている。ウエストのくびれがくっきりと輪郭に出た美しいスタイルの観音さまである。
弘法大師 本堂右手前には修行姿の弘法大師像が立っている。弘法大師霊場ではないので、真言宗たる所以か。
地蔵尊三体 大きなイチョウの木の傍、墓地への入口に三体の地蔵尊像が立っている。右二体は石造の地蔵尊で、左端は石柱にお姿が彫られたものである。
中央の地蔵尊の台座には、元禄8年(1695)の銘がある。
箕輪観音 弘法大師 地蔵尊神社と石碑
本堂の左隣に神々を祀る社が建っている。
榛名大権現,愛宕大権現,稲荷大明神,疱瘡大神,熊野三社大神が合祀されている。
社の手前には石碑が立並んでいるが、内容が今一分からなかった。
次の26番、27番と高麗の里を歩くハイキングコースであり、徒歩巡礼にはよいが、マイカー巡礼だと狭い道を通らなければならず、細心の注意が必要である。
特に休日などハイカーが多い時は要注意だ。
4月8日 花まつり、 5月5日 祈願護摩法要、 7月16日 施餓鬼会