第13番 旗下山 慈眼寺きかさん じげんじ
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12番野坂寺 13番慈眼寺 札所12番野坂寺からは、来た道で国道140号まで戻り右折。 秩父市役所のところで秩父鉄道の踏切を渡り、左折して一方通行を入ってくると右手に慈眼寺がある。 |
門の脇に駐車スペースがあるが満車だと厄介だ。運良く空いていたのと、ちょうど前の道路を工事していて、交通整理員のおじさんが誘導してくれたので楽に駐車できた。
駐車場側の門から入ってしまったが、正面の門は黒塗りの薬医門で造られている。
境内に入ると四万部寺を模して造られたという観音堂があり、「大悲閣」の額が掲げられている。
観音堂に安置されている本尊聖観世音菩薩像は行基作といわれている。
軒下に彫刻を施した千鳥破風、唐破風の流れ向拝を付けた様式は、建造物としても見応えのあるものだった。
特に彫刻は素晴らしい。翁が龍の背に乗った懸魚,玉巵弾琴,獅子の木鼻など...。きっと名工の作なんだろうなと感銘した。
明治11年(1878)の秩父大火で消失する前の観音堂はもっと大きいもので、現在の堂宇は明治34年(1901)に再建されたものだそうだ。
瑠璃殿
右手には通称「あめ薬師」と呼ばれている薬師如来が安置されている薬師堂「瑠璃殿」がある。
あめ薬師は薬師瑠璃光如来で、目の神様として目の健康にご利益があるといわれている。
メグスリの木
観音堂の前にメグスリの木が植えられている。
メグスリの木はムクロジ科カエデ属の落葉高木で、日本だけに生息すると言われている。
トリテルペンやフラボノイド・ロドデンドロールという成分が含まれている。
「千里眼の木」とも呼ばれ、樹皮を煎じた汁を目薬として使用するとさまざまな効能があると伝えられている。
納経所でこのメグスリの木の樹皮から採取したエキスから作られたお茶をいただく事ができる。
一切経堂
六角輪蔵が収められている一切経堂がある。(瑠璃殿の右側の土蔵)
輪蔵には一切経1,630巻が納められている。
輪蔵を回しながら礼拝することにより、読誦したのと同等の功徳が得られるといわれている。