第28番 石龍山 橋立堂せきりゅうざん はしだてどう
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27番大淵寺 28番橋立堂 札所27番からは、一旦国道140号に出て左折。最初の信号で県道73号線に左分岐する。 橋立鍾乳洞の看板が見えるので右に分岐し鍾乳洞入口へ行く。 |
石段の下に立つと、そそり立つ石灰岩の大岩壁に押しつぶされそうに建っている観音堂が小さく見える。秩父霊場らしい佇まいである。
橋立堂は、明治以前は14番今宮坊の末寺で修験道の道場であったが、明治5年(1872)の修験道禁止令に伴い、曹洞宗の寺院となった。
この立地環境をみれば、いかにも修験行者が好みそうな場所といえる。
朱色の観音堂は三間四面、銅版葺宝形屋根に流れ向拝を付け、向欄を付した縁を巡らせている。
本尊は三十四ヶ所中唯一の馬頭観音で、鎌倉時代の作といわれている。
馬頭観音を本尊とするのは珍しく、百観音では坂東にはなく、西国の29番青葉山松尾寺と橋立堂の2ヶ寺に過ぎない。
関東の観音霊場では昭和新撰江戸三十三観音の4番諸宗山回向院の札所本尊が馬頭観音である。
橋立堂の馬頭観世音座像は像高26.5cm、木造寄木造の漆箔三眼三面六臂の像で、市の有形文化財に指定されている。
橋立鍾乳洞は奥の院ということであるが、鍾乳洞は苦手なので省略させてもらった。
観音堂の背後に70〜80mはあろうかという大岩壁がそそり立っているが、ここらは全山石灰岩の武甲山の西麓にあたる。
鍾乳洞があってもおかしくはない。
橋立鍾乳洞
鐘乳洞内の3分の2が竪穴になっている珍しい竪穴式鍾乳洞。
洞内はかなり登り降りの激しい地形になっており、足の弱い方や、小さな子供には、少し厳しいかも知れないとのこと。
営業期間 3〜12月上旬 期間内無休
営業時間 8:30〜16:30
料金 大人200円、小人100円