第33番 延命山 菊水寺えんめいさん きくすいじ
|
32番法性寺 33番菊水寺 札所32番法性寺からは、県道209号線を横切り、道なりに行くと長留で国道299号に出るので左へ。 泉田の三叉路を右へ曲がり300m程先のY字路を右に分岐し、後は道なりに行くと右側に三角形をした菊水寺の駐車場がある。 |
駐車場と道路を挟んだ反対側に参道入口がある。
低い八重桜の並木が続く参道の先に菊水寺の観音堂が建っている。
今日は石段が続いただけに、平坦な境内は有難い。
観音堂は間口八間の入母屋造りで、千鳥破風流れ向拝を付けたどっしりした構えの堂宇は、文政3年(1820)の建立とのこと。
堂内に入ると土間になっており、間近に観音さまを参拝できる。
堂内右側は納経所で頒布品の販売も行っている。
本尊の聖観音像は檜材の一木造で、像高88cm、平安時代末期の作だそうで、彫刻部門における県の有形文化財の指定第1号となっているとのこと。
芭蕉句碑
菊水寺は今日参拝した30番台の中では、境内の狭い札所で、大きな観音堂のみである。
地蔵尊の石仏が立つ程度で、見どころは少ないが、県内最古と言われる寛保年間に作られた芭蕉の句碑が立っている。
剥落していてよく分からないが、聞くところによると
「寒菊や 粉糠のかかる 臼の端」
という晩期の作だそうだ。