第18番 白道山 神門寺はくどうさん ごうどじ
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3回目の打出しは、18番神門寺から。 長瀞方面から国道140号で秩父方面へ。ケーヨーD2など大規模なホームセンターが集まっている先の左手にある。 |
この日は早朝から長瀞七草寺巡りに行き、撫子の不動寺から観音霊場に来た。
長瀞七草寺巡りのレポートはこちら。
前回は札所15番少林寺で終わったが、今回は札所18番から17・16・19〜25番と巡った。
神門寺は14番今宮坊のところで述べたように、金剛寺(今宮坊)の末寺で、神戸山長生院と号する修験寺であった。
堂宇も現在の4倍ほどの立派なものだったという。だが、寛政年間に消失してしまい、今の観音堂は天保年間に再建されたと伝わる堂宇で、三間四面で大きくははないが、大唐破風の向排や勾欄を付けた回廊を廻らせるなど、風格のある観音堂である。
13番の観音堂と同様に、木鼻などの彫刻も素晴らしい。
正面の虹梁には、元治元年(1864)秩父小鹿野町の彫刻家、森玄黄斎(もり げんこうさい)の手による御詠歌の扁額が掲げられている。
「回廊巡り」という看板が出てて、行ってみると本堂裏側に小さな木戸があって、薄暗い中には大日如来,虚空蔵菩薩,文殊菩薩などの仏像が安置されていた。これはお勧めのスポットだ。
境内の蓮華堂と書かれた堂にも釈迦如来,大日如来,普賢菩薩など十二支守り本尊が安置されていた。
更に火災鎮護のご利益があるといわれる不動堂もあり、小さいながら多彩な仏像をお参りできる寺院だ。
蓮華堂の隣には休憩所があって、お茶がいただける。
観音堂向拝の彫刻
向拝に施された彫刻は素晴らしい。懸魚や木鼻に至るまでじっくりと見たい。
門を入ってすぐ左にある納経所は、巡礼に必要な用品類も販売している。
奥では世話人のおばさん達が、お茶を飲みながら楽しそうに歓談していた。